2021.06.25
小顔を作る表情筋エクササイズ|今すぐできて効果絶大!
女性なら誰もが憧れる小顔美人。すっきりとしたフェイスラインを作るには、表情筋を鍛えるエクササイズが有効です。フェイスローラーや美顔器を使ってケアするのも良いですが、表情筋を鍛えると笑顔がもっと魅力的になります。道具を使わず気軽にできるので、この記事を読みながらトライしてみてはいかがでしょうか。
そもそも表情筋って?
表情筋はその名の通り、顔の表情を作る筋肉のこと。腕や脚の骨格筋は関節を挟んで両端が骨にくっついていますが、表情筋は骨と顔の皮膚をつないでいます。骨格筋に比べて表情筋は薄くて繊細なため、特に衰えやすいと言われています。
表情筋が衰えると、その上にある皮膚や脂肪を支えきれなくなり、“たるみ”の原因に。筋肉は加齢とともに衰えていきますが、動かすことで鍛えられます。しかし、多くの人は顔の筋肉をそれほど動かしていないため、フェイスラインに年齢が現れてくるのです。
一方で、年齢を重ねても若々しく見える人は、表情も豊かではありませんか? 日頃から顔の筋肉をよく動かしていると、表情筋が発達し、頬が自然に持ち上がります。口角も一緒に上がるので、明るく親しみやすい印象になりますね。
老け顔の原因は表情筋の衰えかも…
見た目年齢に大きく影響する、ほうれい線やマリオネットライン。これらはシワのように見えますが、正確には頬や口周りの“たるみ”によって生じる、線状のくぼみです。たるみの原因は、お肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンの変性、新陳代謝の低下による脂肪の蓄積など色々ありますが、表情筋の衰えによるところが大きいと考えられます。
実際、シワ改善効果のある化粧品を使ったり、マッサージで新陳代謝を促進したりしても、ほうれい線やマリオネットラインへの効果は限定的。本気でたるみを改善するには、こうしたケアに加えて、皮膚の下にある表情筋を鍛えることが大切です。
コロナ禍で表情筋の衰えが加速する!
表情筋は喜怒哀楽を表現したり、食べ物をよく嚙んだりすることで鍛えられますが、これができていない人も多いのではないでしょうか。
コミュニケーションはメールとSNSで事足りる時代。一人暮らしで在宅ワークをしている人では、ほとんど誰とも話さない日も珍しくありません。パソコンやスマホを見ている間は無表情のことが多いですし、うつむき加減の姿勢も顔のたるみを加速させます。
さらには、マスク着用によって口呼吸になると、口周りの筋肉は緩みっぱなしに…。そもそもマスクを着けると頬が圧迫され、顔の筋肉を動かしにくくなるため、コロナ禍で老け顔が気になりはじめた人も少なくないでしょう。
また、パンや麺類など、やわらかい食品ばかり食べている人も要注意。顔には表情筋のほかに、咀嚼筋と呼ばれる骨格筋の一種があり、食事の際には表情筋と連動して動きます。
咀嚼筋のコリも顔が大きく見える要因の一つです。というのも、無意識のうちに歯を食いしばったりしていると、あご周辺の咀嚼筋(咬筋)が硬くなり、血行が悪くなってします。それが顔のむくみや、エラの張りとして表れてくるのです。
まずは咬筋マッサージで「エラ張り」を改善
表情筋にアプローチする前に、咀嚼筋の一つである咬筋のコリをほぐすと効果的です。口の中に親指を入れ、親指と人差し指で頬をはさんで揺らす方法もありますが、手を洗うのが面倒な時は以下の方法を試してみてください。
- 口の力を抜いて、頬骨の下にある咬筋に両手の中指と薬指を当て、顔の外側に向かって円を描くように動かします。上に押し上げる時は「気持ち良い」と感じる程度の圧をかけ、下に向かう時は力を抜きましょう。
- (1)を5回繰り返し、最後は指で老廃物を流すイメージで、耳の下から首へ、首から鎖骨へと指を動かします。片方が終わったら、もう片方も同様に。
基本のあいうえお体操で「すっきり小顔」に
小顔を作る表情筋エクササイズの基本は「あいうえお」体操です。やり方は色々ありますが、ポイントは顔を大きく動かすこと。きちんとやれば1分程度で顔全体が温かくなります。
- 手のひらを鎖骨の下に当て、胸の皮膚を下に引っ張りながら、顎を少し上げます。
- 以下に気を付けながら「あーいーうーえーおー」と、1音につき3秒間発声します。
「あ」口全体を大きく開けながら、眉を上に上げて目を見開きます。
「い」顔全体を横に引っ張るイメージで、口を真横に広げます。
「う」口を突き出すようにすぼめて、目はギュッと閉じます。
「え」口角をできるだけ上げて、目は大きく見開きます。
「お」口を縦に大きく開けて、顔全体を縦に引っ張る感じで目を見開きます。 - 5音×3秒=15秒を1セットとして、1回3セット、1日3回から始めてみましょう。
ぐるぐる舌回しで気になる「ほうれい線」を撃退
テレビを見ながら簡単にできる舌回しは、ほうれい線対策にイチオシです。慣れないうちは5周も回すと顎が疲れてきますが、顔の筋肉を使っている証拠。楽に回せるようになる頃には、ほうれい線が目立たなくなっているはずですよ。
- 口を閉じて、舌の先を鼻の下にある歯茎と唇の間の隙間に当てます。
- 口の中に大きな円を描くように舌を回します。唇は閉じたまま、舌で頬を押すようにゆっくりと回しましょう。
- 左右15~20周を1セットとして、1日2セット行います。
あごと首の筋肉を鍛えて「二重あご」を解消
顔に脂肪がついて二重あごになる場合もありますが、姿勢の悪さがあご下のたるみを生んでいる可能性も。スマホを見る時にしてしまいがちな、猫背であごが前に出る姿勢では、首の前側の皮膚が伸びて下に引っ張られます。これを防ぐには正しい姿勢を心がけると同時に、あごと首の筋肉を刺激することが効果的です。
- 肩を動かさないように、ゆっくりと真上を向きます。
- 上を向いた状態で、口を思い切り真横に引いて「いー」と言いながら5秒キープ。この時、首筋の筋肉を意識しましょう。
- 上を向いたまま、唇を前に突き出して「うー」と言いながら5秒キープします。
- これを1日5セット行います。
あごの関節を動かして「フェイスライン」をケア
あいまいになってアきたフェイスラインには、あごの関節を動かすエクササイズが効果的。顎関節症などであごが動きにくい方は、無理のない範囲で行ってください。
- 口を軽く開け、あごを左右にスライドさせます。鏡を見ながら、左右均等に動かすようにしましょう。
- 下あごを前に突き出すように、前後にスライドさせます。
- 左右に20往復、前後に20往復、動かします。
まとめ
在宅ワークやマスク着用で、ついついサボりがちな表情筋。加齢と無表情によって、どんどん衰えてしまうため、普段から意識して動かすことが大切です。
今回ご紹介した表情筋エクササイズは、頬やあご下のたるみが気になる人に特におすすめ。即効性があり血行も促進されるので、朝のスキンケアの後、メイクの前に行うと良いでしょう。
また、入浴中や夕食後のリラックスタイムなど、気が向いた時にいつでもできるのが魅力。簡単な動きの繰り返しなので、ぜひ覚えて、習慣にしてくださいね。