コラム

2022.01.17

ほうれい線を目立ちにくくするには?

「ほうれい線」は、加齢による体や肌の変化でできる「シワ」です。そのため、化粧品で消すことはできません。ですが、正しくお手入れをすることで「目立ちにくくする」ことは可能です。

この記事では、ほうれい線ができてしまう原因や目立ちにくくする方法、自分でできるセルフケアまでを紹介していきます。気になる口元のお手入れ方法を知って、いつまでも若々しい表情で過ごせるようにしましょう。

さっそく、ほうれい線は「なぜ」できてしまうのかを解説していきます。

 

 

ほうれい線はなぜできる?

「ほうれい線」とは、小鼻から口の両側あたりにできる「シワ」のことを指します。口元が動くたびにほうれい線がクッキリと目立ってしまうので、「老けて見える原因」となってしまうのです。

ほうれい線が目立ってくるのは、以下の3つの原因があります。

  • 加齢が原因で目立つ
  • 乾燥が原因で目立つ
  • 筋肉が衰えることで目立つ

加齢や乾燥が原因で、ほうれい線は目立ちやすくなります。それだけではなく、顔の筋肉の衰えも原因になるのです。「まだ若いから」といってケアを怠ると、ほうれい線は今よりも目立ってしまう可能性があります。

そうならないためにも、ほうれい線が目立ってしまう原因を知って、正しくお手入れを始めていきましょう。

 

ほうれい線ができる原因1: 加齢

ほうれい線が目立ってくる一番の原因は、加齢による肌機能の衰えです。脂肪の多い頬は、顔の筋肉や肌内部の土台により支えられています。

歳を重ねると、体や肌の機能は低下していきます。頬を支えている内側の筋肉が衰えたり、肌内部の土台になる「真皮層」の働きが弱まることで、頬がたるんでほうれい線が目立つようになるのです。

肌の土台になる「真皮層」とは

肌表面にハリや弾力を与えているのは、「真皮層」と呼ばれる肌内部の層です。肌表面の層である「表皮」の下に存在していて、内側から肌を支えています。

真皮層には「コラーゲン」や「エラスチン」と呼ばれる膠原線維が多く存在していて、これらの機能により、肌にハリや弾力が出ているのです。

ですが、年齢を重ねるとともに「コラーゲン」や「エラスチン」は減少して、真皮層の機能は弱まっていきます。ハリや弾力がない肌は「重力に負けて下がっていく」ので、ほうれい線が目立つようになります。

 

ほうれい線ができる原因2: 乾燥

ほうれい線は、「皮膚の乾燥」でも目立ちやすくなります。ほうれい線は、小鼻から口の両側あたりにある「線」です。そのため、話したり、笑ったりする顔の表情によっても動きます。

肌が乾燥している状態では、表情が動くたびに「ほうれい線に溝」ができるようになります。ほうれい線は「お肌が乾燥している状態」の方が溝が深くなり、目立ちやすくなってしまうのです。

 

ほうれい線ができる原因3: 筋肉の衰え

ほうれい線は、「筋肉の衰え」で目立ちやすくなります。頬は、顔の筋肉によって支えられています。表情筋の衰えは「顔のたるみ」を引き起こしてしまい、ほうれい線が目立つようになるのです。

筋力は加齢によっても低下しますが、それ以外の理由も存在します。

「マスク生活」が表情筋の衰えを進行させる?

最近では、感染症予防のために「マスク」をつける生活が当たり前となっています。じつは、「マスク生活」が表情筋の衰えを進行させる原因の一つになっているのです。

マスクを着用しているときは、顔の表情は隠れて相手に見えにくい状態です。そうなると、無意識に表情を動かすことをやめてしまったり、笑顔を作らなくなったりします。筋肉は「筋トレ」をしないと衰えるように、表情筋も使わなくなると衰えていきます。マスクをしていて表情筋を動かさない時間が増えると、「筋力が低下してほうれい線が目立つ原因になる」のです。

次の章では、「ほうれい線を目立ちにくくするお手入れ方法」をご紹介していきます。自分の取り入れやすい方法から、試してみてください。

 

 

ほうれい線を目立ちにくくするお手入れ方法

ほうれい線を目立ちにくくするためには、「肌の保湿と筋力低下を防ぐケア」を取り入れることが重要です。効果的な3つの方法をご紹介します。

  • 保湿ケアができるパックを使う
  • エクササイズをする
  • セルフマッサージをする

3つのお手入れ方法を、普段の生活に取り入れてほうれい線を目立ちにくくしていきましょう。詳しい方法を解説していきます。

 

保湿ケアができるパック

ほうれい線を目立たなくさせるには、保湿ケアができるパックを使いましょう。ほうれい線ができる「口周り」は、スキンケアでも塗り忘れが多いパーツです。乾燥もしやすいので、普段のスキンケアでは「物足りなさ」を感じる場合もあるのです。

定期的にパックを使うことは、ほうれい線部分の「保湿ケア」に効果的です。顔の形になっているシートパックや、美容成分を浸透させたコットンパックを使って、口周りを保湿してください。肌が潤っていれば、乾燥している時よりもほうれい線が目立ちにくくなるでしょう。

 

エクササイズも効果的

顔の表情筋を鍛えるために、簡単なエクササイズを取り入れましょう。いますぐ真似ができる簡単なエクササイズ方法をご紹介します。

「50音」エクササイズ

50音を発して、顔の表情筋を動かすエクササイズ方法です。1回のトレーニングは1分以内に終わるので、毎日続けやすいでしょう。

①50音を「あ・い・う・え・お〜」と、1つずつ大きく口を動かしながら言っていきます。表情を動かすことが目的なので、声を出さずに顔だけ動かしてもOKです。

②「わ・を・ん」まで行ったらエクササイズ終了です。1日に数回行うとさらに効果的です。

エクササイズポイント:口を大きく開けて、顔全体の筋肉を意識をしながら行いましょう。

 

「笑顔」エクササイズもほうれい線に効果的?

「毎日よく笑う」ようにすることも、ほうれい線のエクササイズになります。じつは、笑顔を作るときに使う筋肉は、ほうれい線を目立ちにくくするために重要な表情筋なのです。

大頬骨筋

口角のあたりからこめかみにつながる筋肉。 頬を上げるときに使われる

口角挙筋

上あご付近から小鼻の横周辺までに位置している筋肉。口角を上に引き上げる時に使われる

意識的に笑顔を作るようにすれば、この2つの筋肉を使うことができます。笑顔は心も明るく前向きにしてくれます。普段から、「笑顔を作ること」を意識して表情を動かすようにしましょう。

 

セルフマッサージ

ほうれい線を目立ちにくくするために、マッサージを取り入れるのもおすすめです。ほうれい線は、頰骨の下に並ぶ「リガメントと呼ばれる靭帯」のこわばりも原因の一つとされています。

顔のこわばりを予防するためにも、簡単なセルフマッサージでお手入れをしていきましょう。

マッサージ方法

①頰骨の下あたり(鼻の横)から始めます。「Goodサイン」を作るように、親指だけ立てた手を作ります。

②親指の腹部分で、頬骨下を斜め上に押していきます。頰骨に沿って、外側に少しずつ移動させながら押し上げましょう。鼻横から目尻下くらいまでを移動しながら行っていきます。

③「②」を繰り返していきましょう。1回のマッサージは、ゆっくりと時間をかけて2分間ほど行うと効果的です。1か所につき3秒くらいを目安に押してください。

 

マッサージの注意点

正しくほうれい線ケアをするために、マッサージの注意点を知っておきましょう。

  • マッサージは、自己流で行うと肌を痛めてしまうこともあります。プロのエステティシャンにお願いするのが最も効果的です。
  • マッサージをするときは、爪を立てないようにしてください。皮膚が傷つく可能性があります。

以上の注意点を理解して、正しくお手入れをしていきましょう。

 

 

いつまでも「若々しい印象の自分」で過ごそう

今回は、ほうれい線ができる原因や目立ちにくくする方法についてご紹介しました。保湿ケアや表情筋のエクササイズを取り入れることで、口周りの印象は変わっていきます。自分の取り入れやすい「ほうれい線ケア」から始めてみましょう。

 

また、「笑顔で過ごす」ことは表情筋を動かしながら、心も豊かになる美容法です。「ほうれい線ケア」としてだけではなく、いつまでも若々しい自分でいるためにも、毎日笑顔で過ごすようにしてみてください。