コラム

2021.09.14

そのむくみ、原因は夏のせいかも?

仕事から帰る際や、夕方くらいに身体が重い、足がすごく浮腫んでいるかも?!と感じたことはありますか?座り仕事をしていると特に浮腫みやすくなってしまう方も多いと思います。また、普段はあまり浮腫みを感じない方でも足が重く感じたり、履いている靴がきつく感じる事が夏場には多くあります。実はその浮腫み、夏のせいかもしれません。

今回の記事では、夏にむくみやすくなる理由と、その対策についてお伝えします。これを見れば、足がむくんで痛くなってしまったり、むくみでパンパンになり下着や靴下などの跡が残ってしまうなんてことが解消できます。

夜には必ずむくんでしまい、悩んでいる方は最後までチェックしてみてください。また、普段はむくまないのに夏場はむくんでしまうという方もケアの参考にしてみてください。

 

 

夏にむくむ理由

はじめに、むくみが起きてしまう理由をご存知でしょうか?むくんでしまう理由は様々あるのですが、主に水分摂取量の過不足・塩分の過剰摂取・身体の冷え・運動不足などが挙げられます。デスクワークで長時間同じ体勢で仕事をしていたりするのも、むくみの原因と考えられます。
むくみとは、余分な水分が身体に溜まっている状態のことを言います。

私たちの体内には、通常約60%の水分が存在すると言われています。
60%の内訳は、細胞内に約40%、細胞外に約20%となっております。

細胞外にある水分は、毛細血管を通じて体内に栄養を与えたり、老廃物を流す役割をしてくれています。しかし、様々な理由から水分量のバランスが乱れ、その割合が20%を超えてしまうと、いわゆる「むくんだ」状態になるのです。
また、この余分な水分が、血管やリンパを圧迫してしまうこともあります。仮にその状態が慢性化すると、むくみがなかなか取れない、という事態に陥ってしますのです。

それでは、なぜ夏にむくみが起きやすくなってしまうのでしょうか。詳しくみていきましょう。

 

身体を冷ます食べ物を摂取

夏場は気温が高いため、ついつい冷たい飲み物や食べ物を摂取してしまいがちです。例えば、キンキンに冷えた飲み物、アイスクリーム、冷たくてさっぱり食べられる素麺や冷やし中華。
特に食欲がないときは、少しでも冷たくて食べやすいものを口にしたくなりますよね。

しかし、冷たいものばかりを摂取していると身体が冷えてしまい、血液の循環が悪くなってしまいます。血液の流れが悪くなると、体内に水分が滞り、排出されず、結果的にむくみに繋がってしまうのです。

なぜ血液循環が悪くなってしまうのかというと、冷たいものを摂取したことで身体が冷え、その影響で筋肉が硬くなってしまうからです。筋肉は収縮したりゆるむことで血液を心臓に戻してくれる役割があります。しかし硬くなり動きが悪くなると、上手く血液が流れなくなり、水分も溜まり、むくみにつながってしまうのです。

 

身体を温めてあげる機会が減ってしまう

夏場にむくむ原因のひとつは、1日の中で身体を温めてあげる機会が減ってしまうことです。もちろん、外に出ると気温も高く身体も暑くなりますが、人間は体温を下げようと汗をかきます。そして、かいた汗をそのままにすることで、身体を冷やしてしまうこともよくあるのです。また、冷房を入れて生活する時間が増えるため、過剰に身体を冷やしてしまうことも多くなります。

さらに、夏場は暑いからといってお風呂にゆっくり入ることを避けている方もいらっしゃるのではないでしょうか?毎日シャワーだけで過ごしていると、汗や冷房で冷えた身体を芯から温めてあげることができません。前述のとおり、身体が冷えたままになってしまうことは血液循環の悪化につながるので、温めてあげる時間をつくることはとても大切です。

お風呂にゆっくり入るのがどうしても難しい場合は、温かい飲み物を積極的に飲むなどして1日の中で身体を温める時間を増やしましょう。

 

 

夏のむくみ対策はどうする?

これまで夏にむくむ原因についてお伝えしてきましたが、どうやってそれらの対策をとれば良いのでしょうか。ここでは、身体を温める簡単な方法と積極的に摂取したい食べ物をご紹介していきます。

 

ストレッチをしてあげる

むくみが気になった時にはストレッチをして身体を伸ばし、筋肉をほぐしながら身体を温めていくのがおすすめです。運動をすればもちろん身体は温まりますし、筋肉がつくことで血液循環もよくなるのですが、夏場の運動こそする気になれませんよね…。ストレッチならどこでも簡単にできるので気軽に実践していただけるかと思います。

寝る前にむくんだ身体を伸ばしながら、自分が気になる部分を少しだけでもマッサージしてあげられるとベストです!また、毎日同じ時間にストレッチの時間を作れない方も、例えば通勤通学時や、仕事の合間など隙間時間を見つけて軽いストレッチをしていただくことはできます。心臓に遠い下半身の方が身体に水分が溜まりやすいので、足首や足裏、ももの付け根などが伸びるようなストレッチがおすすめです。また、デスクワークなどで同じ態勢が続いてしまう方は、肩や腰などが硬くなってしまうので、こまめに伸ばしたり回したりしてあげましょう。これらの簡単なストレッチや動きをするだけでも、むくみの軽減につながるので、気になった時に積極的にやってみてください。気分転換にもなるのでおすすめです。

 

身体の内側から解決!温めてくれる食べ物

運動やお風呂など、身体は内側から温めていくことがポイントです。
ここからは、身体を温めてくれる効果が期待できる食べ物を紹介していきます!
ちなみに夏野菜などは身体を冷やす効果があるものが多いため、摂取する際は注意が必要ですよ。

では、身体を温める効果が期待できる食材にはどういったものがあるのでしょうか?
まず野菜ですと、ニンジン・玉ネギ・ジャガイモ・かぼちゃなどが挙げられます。また、納豆やキムチなどの発酵食品も代謝を高めてくれるので、身体を温める効果が期待できます。
さらに生姜やネギを、素麺などの冷たいものを食べる際に一緒に摂取することで、冷えの緩和に繋がることが期待できます。

ホットコーヒーを毎日飲んでいるから身体は温まっている!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はコーヒーには身体を冷やす作用があります。コーヒーを飲んではいけない訳ではないですが、身体を温めるために飲むのであれば、紅茶やウーロン茶、ごぼう茶などを意識して選んでみてください!

 

 

<まとめ>

いかがでしたでしょうか。夏場にむくむ原因になることを自然と私たちはしてしまっていることを理解していただけたでしょうか。
それでは最後に夏のむくみの原因とその対処法についてまとめます!

 

(夏のむくみのメカニズムと原因)

  • 体内にある水分量が多くなるとむくむ。
  • 身体を冷やす食べ物を摂取することが多くなり、その結果身体が冷え、血液循環が悪くなり、むくんでしまう。
  • 汗や冷房による冷えで筋肉が硬くなり、循環が悪くなり、むくむ。
  • お風呂や運動の時間をとらずに1日を終えることが多くなり、身体を温める機会が減る。

 

(夏のむくみの対処法)

  • ストレッチで硬くなった身体をほぐし、循環を良くする。
  • 身体を冷やす効果がある夏野菜よりも、冬野菜であるニンジン・玉ネギ・ジャガイモ・かぼちゃなどを積極的に食べるようにする。発酵食品も効果的。
  • 飲み物はコーヒーよりも紅茶・ウーロン茶・ごぼう茶などを選ぶようにする

 

毎日むくんで身体の硬さが蓄積されてしまうと、解消するのにかなりの時間や手間がかかってしまいます。少しずつで良いので、できることから実践していけば、かなり体質も変化してくれるはずです。今回の内容を生活に取り入れて、むくみ知らずの身体を手に入れましょう!