コラム

2021.07.16

現役エステティシャンもおすすめ!セルフエステの真の効果とは?

「きれいになりたい。けれど、エステサロンは値段や予約の入りが気になって躊躇してしまう」そんな女性たちの間で、いま話題のセルフエステ。店舗に出向き、業務用マシンを使い自分で施術するシステムで、価格を抑えたことで多くの女性が手を伸ばしやすくなりました。また、一人で施術することでスペースを取らないため、個室も多く当日予約が取りやすいと評判です。スタッフとの関わりも最小限で、気を遣わず気楽にできるのも人気の秘密。そんなセルフエステだけど、効果はどうなのか気になるとこですよね。ここでは、セルフエステの実際の効果とその理由についてお伝えします。結果がでただけでなく、効果がでなかったパターンを検証し、どうすればより効果がだせるのか、また、セルフエステだからこそ得られたうれしい効果についても。セルフエステを検討しているのなら、この記事を読んでからでも遅くありません。

 

 

セルフエステは効果あり

お安い値段で業務用のエステマシンを使えるのが魅力のセルフエステ。しかし、リーズナブルな値段で本当に効果はあるの?と大いに疑問も湧きますよね。結論からいえば、セルフエステは効果があります。ただし、エステティシャンから受けるエステほど効果がでるかといえば難しいでしょう。また、個人差や条件によって大きな違いがでることもわかっています。それでも、自宅でホームエステ用の美容器具を買って、毎日努力していてもたいした効果を感じられなかった人にすれば、確かな効果を実感できるはずです。

 

 

効果がある理由

セルフエステ店でも効果がでます。一般的なエステサロン店に通い続けるためにネックになっていてた点が、セルフエステ店では解消されやすいのが大きな理由のひとつでしょう。また、ホームエステ用美容器具とは違う、プロ用の高額なマシンを用いることも大きな理由です。

 

業務用のマシンを使える

セルフエステ店で使われるマシンは、業務用の出力が高い機械になっています。ホームエステ用の美容家電とは違い、業務用ならではの高い効果を発揮します。しかし、セルフエステ用として、経験のないお客様も安全に扱えるよう改良したものになっているため、プロのエステティシャンが扱うものよりは、効果は落ちます。

 

リーズナブルで通いやすい

セルフエステ店は、一般的なエステティシャンが施術するエステサロンより、価格が安くなっています。一般的なエステサロンは、一回につきおおよそ一万円ほどの料金がかかるのに対し、セルフエステ店は月額数千円で通い放題で施術できる場合も。価格が安い分、継続しやすく、回数も増やせます。その点でも 比較的効果がだしやすいといえるでしょう。

 

勧誘がないので続けやすい

セルフエステ店では、個室やブースで自分でマシンを用いて施術するため、スタッフがマンツーマンでつくことはありません。その分コミュニケーションに気を遣う必要がないばかりか、施術のたびに化粧品やコースの勧誘をされることもありません。勧誘やエステティシャンとの会話が苦手で、サロンに行きづらい女性も安心して通えるため、継続しやすいでしょう。

 

その日の状態に合わせて自由に変えられる

体調や都合はもちろん、自宅でのケアの状況や運動食事との兼ね合いで、自分で自由に施術部位や時間を変えられます。その日の自分に応じたケア、自分の好みにあったケアができるので、効果的に施術できます。いままでのサロンだと、スタッフに伝え忘れた、スタッフに正確に要望を伝えられない、など思うように行かない日がでてきたことも。気兼ねなく自分の好きにできるのが魅力と言う女性も多いのです。

 

予約が取りやすいので適正な間隔で通える

セルフエステ店は、個室やブースのスペースも小さくてすむので、その分多く場所の確保ができます。部屋数が多く、予約も取りやすいため当日飛び込み施術も可能です。一般の人気エステサロン店だと、予約が取りづらく来店の間隔が大きくあいて、モチベーションも下がるばかりか思うような効果につながらない悩みもでてきますよね。より効果をだすために適正な来店ペースを確保しやすいのです。

 

 

セルフエステで効果が見られないパターン

セルフエステでも効果はでますが、やはり経験と知識が豊富なプロのエステティシャンの知識やハンドテクニックが得られない分、効果のスピードはもちろん、人によっては十分な成果がでない場合があることも否めません。

 

手の届く範囲しかできない

自分の手の届く範囲でしかマシンが扱えないため、背中やお尻など手が届きにくい箇所もでてきます。届いたようでもすぐに手や腕が痛くなったり、無理な体勢で疲れたりと、やりづらく感じるかもしれません。ターゲットの箇所に十分な施術ができない可能性もでてきます。また、仕事で疲れて駆け込んだ日は集中力が散漫になり、十分な手技ができないばかりか、危ないこともでてくるかもしれません。他の人にしてもらうからこそ、丁寧にまんべんなくケアできることを実感するかもしれませんね。

 

マシンを正しく使い続けられない

使い方をしっかりマスターしたつもりでも、自然に癖がでたり、自分流に改変してしまったりで、適切な使い方を維持し続けるのが難しいものです。プロのエステティシャンは定期的に研修やテストを行い、手技のクオリティを維持しています。プロでない女性、しかも日によって大いに波もあるので、じつはマシンの使い方にムラができ、効率的に行えない場合も多いのです。

 

リラックス効果がない

セルフエステでは、一般のエステサロンで得られるほどのリラックス効果は期待できません。しかし、リラックスは美容の効果を高めるための大切な要素です。リラックスとは緊張がほぐれること。筋肉や血管、神経の緊張がほぐれて血液やリンパの流れをより促し、施術の効果を高めてくれます。また、肌から伝わる他人の手のぬくもりの快感は、脳に伝わりホルモンのバランスを整えてくれます。

巡りがよくなることで、体の隅々まで栄養が行き渡り、内蔵も活性化し代謝の向上や認知機能アップなどの効果も。脳からきれいになるように全身の細胞が動きだす、といっても過言ではありません。とくに目を閉じたときにボディに触れられるほうが、リラックス度が高くなります。

皮膚は露出した脳ともいわれています※1。医学的根拠に基づいたエステティシャンのタッチングは、脳からきれいを作るのです。

 

めんどくさくなりやすい

自分でマシンを扱って、どこにどうあてるかと考えながら施術するとき、意外に脳を使っていて体の疲れだけでなく、頭の中まで疲れてきます。疲れる印象が積み重なると、人間だれもがめんどくさくなり多くの人が継続しにくくなります。セルフエステが楽しいこととして脳にインプットされ続けないと、結果がでる前に辞めかねません。効果がでなかったとする人の多くは、セルフエステで気持ちよさや楽しさをあまり感じられなかったようです。

 

一貫したクオリティを保ちにくい

1日の大半を美容について考えているプロのエステティシャンたち。それに比べていろいろと考えることが多い一般の女性は、どうしても日々多くの美容以外のことをインプットしなければならないので、一度取得したものも次々忘れていくのは仕方のないことです。これであっていると思っていた技術や知識もいつしか古いものに。しかも、無意識に自分に都合のよいように改変して使っていたなんてことも。一貫したクオリティを保ちにくい分、結果も体質以外の個人差で大きく変わってくるものです。

 

 

セルフエステの真の効果

セルフエステは、ホームケアより効果が高く一般的なエステサロンには及ばないといった、ちょうど中間の立ち位置と考えられます。私たちは目に見える効果だけに注目しがちですが、じつはセルフエステには目に見える成果以外の、美容における真の効果が期待できるのです。

1.正しい知識を自分で身につける力がつく

一般的なエステサロンでは、エステティシャンの知識や技術を、受け取るだけの受け身でも十分な成果が期待できます。しかし、セルフエステでは、美容の知識がなければ、より早く質の高い効果をだすことはできません。そのため、日頃から自分でも積極的に美容の情報や知識を入れるようになります。一度身についた知識も、古くなってはいないか洗い出しも必要になるでしょう。セルフエステできれいになりたい強い思いが、自然に良質な知識を身につける原動力になります。自分で美容の知識を取りに行く力は、だれにも奪われない一生モノ。セルフエステを卒業しても、その力があればきれいは叶い続けるでしょう。

2.自分で自分をいたわる意識が身につく

セルフエステではリラックスできにくいけれど、その分意識の持ち方を変えればリラックス効果も期待できます。それは、やみくもに頑張るのではなく、自分の体を大切にいたわる気持ち。早く結果をだしたいからと焦って施術をするより、自分の体に向き合い、いたわりながら施術するほうがとても効果的です。日頃から自分の体をいたわる優しい気持ちを持てるようになり、体もお肌もきっと答えてくれますよ。

 

 

まとめ

セルフエステの真の効果は、美容に対する自己管理能力があがることです。高い効果の期待できる業務用のマシンを使い、自ら効果をだそうと試行錯誤していく日々。ホームマシンより効果も見えやすく、スピードも早めなのでモチベーションも維持しやすいでしょう。日々の変化に喜びを感じられ、さらに高い効果をだそうと前向きになれ、ホームケアでは体験できなかったものをいろいろと見つけだせるはずです。エステサロンはちょっとと尻込みしてしまうのなら、セルフエステを試してみることをおすすめします。

 

【参考サイト】
※1 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsop/42/2/42_9/_pdf
※1 https://lib.yamanashi.ac.jp/igaku/mokuji/kiyou/kiyou17/image/kiyou17--064to067.pdf