コラム

2022.01.04

正月太り解消法

年に1度のお正月は、家族や友人同士で食事を共にする機会が多いですよね。暴飲暴食とまではいかずとも、お正月期間の食べ過ぎにより、「正月が明けたら太っていた」という経験をした方も多くいるのではないでしょうか。

本記事では、正月太り解消法や正月太りを事前に防ぐための方法について解説していきます。きたるお正月に備え、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

正月太りはなぜ起こる?

年末年始の間に太ってしまった経験をお持ちの方もいるはず。いわゆる「正月太り」はなぜ起こってしまうのでしょうか。

 

食べすぎてしまうから

主な原因は、やはり食べ過ぎ。年末年始は、家族や友人同士で集まる機会が多いため、楽しくなってついつい食べ過ぎてしまいがちです。

正月に食べることが恒例の「おせち」は、一見カロリーが低く見えますが、実は保存が続くように濃く味付けされているものが多く、糖分と塩分を多く含みます。

塩分は摂りすぎると、細胞内の塩分を一定に保とうとする機能が働くため、体内の水分のバランスが崩れます。崩れることにより、代謝が悪くなり、たまった脂肪や老廃物がむくみとなって現れてしまうのです。また、糖分を多く摂取すると、血糖値があがり、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが過剰分泌されます。このインスリンは血中の糖分を脂肪に代えて溜め込んでしまう働きがあり、太りやすくなってしまうのです。

さらに、正月休みは休みの日が長く続くので、暇を持て余すという方もいるでしょう。暇が続くと、口がさみしくなってついつい食べてしまう、なんてことも。お正月特有のカロリーが高い食事にプラスして、食べ物を口にする回数が多いことも正月太りの原因に挙げられます。

 

運動不足になるから

意識的に運動をせずとも、通勤での階段の上り下りや駅から家までの徒歩時間など、何気なく運動をしていた方も多いかと思います。しかし、お正月はその時間がなくなるので、運動習慣がない方は運動不足になってしまいます。

特に冬の寒い時期は、あまり動きたいという気分になりませんよね。摂取カロリーと消費カロリーを見比べると、圧倒的に摂取カロリーが多いという状況になり、太る原因になります。

 

 

正月太り解消法

太ってしまった分を解消したい!とお考えの方もきっと多いはず。ここからは、正月太り解消法についてご紹介します。

 

体内リズムを戻す

まずは、体内リズムを戻すことが大切です。休みが長く続いてしまうと、ついつい夜中遅くまで起きていたり、昼過ぎまで寝てしまったり、不規則な生活リズムになってしまいがちです。リズムが不規則になると、自律神経が乱れ、不眠や消化不良を引き起こします。体の機能がうまく働かなくなることで成長ホルモンの分泌が促進されず、代謝も低くなる傾向に。その結果、老廃物が排出されず、むくみや脂肪がつきやすくなってしまうんです。

お正月で乱れた体内リズムをもとに戻すために、以下のことに気を付けてみましょう。

  • 朝決まった時間に起きる
  • 起きたら日光を浴びる
  • 朝食は必ず食べる
  • 寝る前はスマートフォンなどの光を遮断する

いくら運動や食事制限でダイエットしたとしても、体の軸が整っていないと効果は半減します。体内時計を整え、体のサイクルを一定に保つことは、ダイエット以前の重要課題なのです。

 

運動をする

運動をし、筋肉量をふやすことでカロリーを消費しましょう。急にジムに行って始める必要はないので、まずは家でできるストレッチやスクワットなどを取り入れることから始めてみてください。

運動は、年末年始の暴飲暴食で低下した代謝をアップさせ、より太りにくく痩せやすい体を作り上げるのに役立ちます。基礎代謝は筋肉量に伴って上がっていくので、運動する際は筋トレも重視すると◎。筋肉量が増えれば、1度の運動で消費されるエネルギー量が増え、脂肪をため込みにくい体を目指せます。

筋トレを取り入れる際、効率よく代謝を上げるには、大きい筋肉を重点的にトレーニングするのがおすすめ。特に、お尻や太ももなどの体の半分以上を占めてい下半身の筋肉は、集中してトレーニングすることで最短距離で代謝アップに繋げられます。

 

タンパク質を意識して摂取する

普段の食生活でタンパク質の多いものを摂取するよう心がけ、炭水化物や脂質の量を抑えることでダイエットが期待できます。というのも、タンパク質はそれだけで十分な栄養素であるだけでなく、筋肉の土台となり、筋肉量を増やすことに役立つから。筋肉量が増えると、脂肪が燃焼されやすい体になり、ダイエットも成功しやすくなります。

タンパク質は、

  • 納豆
  • 鶏むね肉
  • 豆腐
  • 大豆製品
  • ツナ缶

などに多く含まれています。

これらの食材を積極的にとり、お正月太りを解消しましょう。

 

間食はナッツや大豆製品に

ナッツは食物繊維が豊富で腹持ちがいいため、ダイエット中の間食におすすめです。一般的にナッツはカロリーが高いと言われますが、糖質の吸収しやすさを示すGI値が低いため、糖の吸収率が低く、太りにくいと言われています。ナッツのGI値は、種類にもよりますが平均2035GI値が55以下の場合、脂肪がつきにくく太りづらいとされているため、ダイエット中のおやつにナッツは最適なのです。

ただ、ナッツのなかでも甘く味付けされているものなどは避けたほうが◎。無塩・ノンオイルのものを積極的に選ぶようにしてください。

また、食べ過ぎにも注意が必要。110粒前後を目安に摂取するようにしてください。

 

 

正月太りを防ぐためにできること

正月太りをもとに戻すにはそれなりの労力が伴うのが正直なところ。太る原因は明らかなので、正月太りを防ぐために、事前に対策を練ることも重要です。ここでは2つの対策をご紹介します。

 

食事のマイルールを決める

太りたくはないけれど、食事を制限するのは嫌だとお考えの方も多いはず。食事制限をする必要はないですが、暴飲暴食を防ぐために食事のマイルールを設定しておくと、食べ過ぎて後悔してしまうこともないでしょう。

例えば、

  • 野菜ファーストで食べる
  • 炭水化物は1回の食事に1つだけ
  • 寝る3時間前には食事を終える
  • 間食はナッツや大豆製品などカロリーが低いものを選ぶ

など。

あらかじめルールを決めてから実行すれば、太りすぎは防げるはずです。無理のない範囲でマイルールを設定してみましょう。

 

ストレッチを定期的に取り入れる

運動をするとなるとハードルが高いですが、ストレッチであれば気軽に取り入れられます。テレビを見ながらや横になっているときなどに、筋肉を伸ばすだけでも、燃焼効果は十分に期待できるのです。

特にお尻や太ももなどの下半身の大きな筋肉のストレッチは、効率的に体をあたため、燃焼率をアップします。体を冷やして皮下脂肪がたまりやすくするのを防ぐためにも、ストレッチは役立つのです。

 

 

お正月を存分に楽しみながら、無理ない範囲で取り入れる

年に一度のイベントであるお正月は楽しみがたくさんありますよね。楽しんでいる最中にダイエットや運動のことなど考えたくないかもしれませんが、いずれ後悔しないためにも「今は太りやすいんだ」と認識しておくことが大切です。

お正月太り解消には、さまざまなアプローチ法があります。自分の生活スタイルの中に無理ない範囲で取り入れられるものを継続できるようにしていきましょう。また、あらかじめ対策をたてておくのも一つの手。十分な対策を立てたうえで、お正月を存分に楽しみましょう。