コラム

2022.06.13

6月の「ジューンブライド」知っておきたい豆知識

多くの女性の憧れであるジューンブライド。幸せな結婚生活を送れるといわれていますが、その起源はどこで、いつからはじまったのでしょうか?
そこで本記事は、ジューンブライドの由来から「ジューンブライドの実際のところ」まで詳しくご紹介していきます。

 

ジューンブライドの由来

ジューンブライドはヨーロッパ起源の習慣で、その由来には諸説あります。
ここでは代表的な3つの説をご紹介していきます。

 

ローマ神話が由来とされる説

様々な説の中で、最も有力とされる説です。

ローマ神話の登場人物の中に、ユノという女神が登場します。彼女は結婚・出産・育児の象徴として描かれており、女性や家庭の守護神としての顔も持ちあわせています。

ローマ神話には12星座のように、その月を表す神がいて、その6月を表す神がユノなのです。結婚や家庭を見守る神であるユノの月に結婚をすることで、末永く幸せな結婚生活が送れるようにと祈った人々が6月に結婚式を挙げるようになったことが由来だとされている説です。

 

ヨーロッパの6月が結婚式に適していた説

日本の6月といえば、ちょうど梅雨の時期でもあり、結婚式には不向きな季節といえます。

しかしヨーロッパの6月は1年間でもっとも雨が少なく、結婚式にぴったりな季節なのです。青空の下で多くの人達に祝ってもらう幸せな結婚式=ジューンブライドというイメージが定着していったという説です。

 

かつてのヨーロッパの制度が関係している説

昔のヨーロッパでは3月・4月・5月は農作業がもっとも忙しくなる月でした。
そのため、この3ヶ月間は農業に専念するようにと結婚が禁止されていたそうです。
6月になると農作業が落ち着きを迎え、それと同時に結婚の禁止期間が解けることから、結婚を待ちわびたカップルが幸せな結婚式を迎えられるということで浸透していったという説です。

 

このように様々な説がありますが、どれも幸せが溢れる素敵な説ですよね。
そして、ジューンブライドの歴史は、かなり昔から続いていることがわかります。
ユノの女神や、長い歴史に見守られたジューンブライドになることは、やはり多くの女性にとって憧れといえるでしょう。

 

 

ジューンブライド|6月に結婚式を挙げたい!

そんな素敵な歴史を聞いて「やっぱり6月に式を挙げたい!」と思う女性も多いのではないでしょうか?しかし、日本の6月は梅雨真っ只中!降雨量も多く、湿度もかなり高いことから躊躇してしまいますよね。それでもジューンブライドは多くの女性の憧れであることは事実。そこで、ここからは日本でジューンブライドを実現するリアルをお伝えしていきます!

 

ジューンブライドのメリット

式場の予約が比較的しやすい

まず、日本の6月の結婚式会場の混雑状況について調べてみました。

日本の結婚式のハイシーズンは9月・10月・11月ですが、それに比べると6月は比較的予約が少なく、希望日が通りやすいようです。
とはいっても、6月の挙式組数は、GWがある5月とほぼ変わらず、また、天気に恵まれた4月よりも若干多いというデータもあるので、やはり人気の月であることがわかります。

他の人と挙式が被らない

ハイシーズンを避けることで、知人・友人の結婚式と被りにくくなります。
社会人になり多くの人と付き合うようになると「大事な人と結婚式が重なり、行くことができない」という状況に直面することもあり得ます。
6月はハイシーズンほどの人気はないので、こういった心配が少ないといえます。

意外と雨が降らない

6月=雨というイメージが強いですが、1ヶ月間ずっと雨が降り続けていることはほぼありません。各地の梅雨入り・梅雨開けを確認しておけば、梅雨の時期をさけることも可能なのです。また、北海道は梅雨がないため、特別に心配する必要はないといえます。

 

ジューンブライドのデメリット

ガーデンウェディングや屋外パーティーを開催しにくい

6月中ずっと雨が降っていないとはいえ、やはり梅雨である分、雨が降る可能性が高いことには変わりありません。
そのことから、屋外挙式を躊躇してしまうカップルが多いのも事実です。
近年流行しており、ゲストからも好評なガーデンウェディングに憧れている人は、他の月を検討する必要がありそうです。

季節的に着るものに迷う

近年の日本の四季は、昔と違い変化が激しく、予想しにくいものになっています。特に6月は雨の影響もあり、予想していたよりもはるかに暑くなった、もしくは寒くなったということが多々あります。
そうなると式を挙げるカップルもさることながら、ゲストも当日着ていく衣装に困ることになりそうです。

 

 

6月の結婚式を実現するためには

ここまでお伝えしたとおり、ジューンブライドにはメリットもデメリットもあります。
しかし一番懸念される雨に関していうと、梅雨入りと梅雨明けのタイミングさえ確認すれば、それほど大きな問題とはいえなさそうです。
ただし屋外での挙式やパーティーを開きにくいのは事実です。もしご自身の理想の結婚式がガーデンウェディングや屋外のものであるのなら、他の月を検討した方が無難といえます。

6月に結婚式を挙げてジューンブライドを実現したいのか、それとも晴天の空の下の結婚式を挙げたいのか。理想の結婚式を挙げるために、自分が譲れないポイントを押えつつ、メリットとデメリットを比較して決めてみてください。

 

ジューンブライドの裏技

「どうしても6月に結婚式を挙げたいけど、やっぱり雨が不安で決められない!」とお悩みの人にちょっとお伝えしたいのが「ジューンブライドの裏技」です。

この裏技は6月中に婚姻届を提出してジューンブライドになり、結婚式は別の月にするというものです!梅雨の時期を避けつつ、ジューンブライド花嫁にもなれちゃいます。
理想のガーデンウェディングを挙げ、ローマの女神の恩恵も受ける、といったことも出来そうですね。

また、悩んだ果てに6月中に式を挙げ、式当日に雨が降ってしまうこともあると思います。残念に思う人も居るかもしれませんが、そんな時にお伝えしたい言葉があります。
それは古くから日本に伝わることわざ「雨降って地固まる」です。

これは「雨が降っている最中は地面がぬかるみ歩きにくいが、止んだ後にはぬかるんだ土はその分固くなり、良い地面になる」ということが由来で、「嫌なことが起きた後には、その分良い結果を得ることが出来る」という意味のことわざなのです。
実は雨の日は、日本古来の農村文化から生み出されたことわざがあるくらい、非常に縁起がいい日なのです。

また驚くことに、ジューンブライドの起源であるヨーロッパのフランスにも「雨の日の結婚式は幸福をもたらす」という言葉もあることから、むしろ雨の中の結婚式は望ましいものでもあるのです。

 

人生で最も大切な瞬間である結婚式。
ジューンブライドになれるかどうかは、この時しか決められません!
希望と期待の気持ちがたくさんありつつも、その分不安や心配事もたくさんあると思います。ですが、一度しかない瞬間を最高のものにできるように、ぜひ後悔のない結婚式づくりをしてくださいね。

あなたのジューンブライドが素敵なものになることを祈っています!