コラム

2022.03.31

紫外線対策!日焼け止めはいつから塗るのが正解!?

紫外線を浴びてしまったお肌は、日焼けをしたりシミができたりと、肌悩みが増えるものです。さらに、紫外線がお肌に与える影響は、日焼けやシミだけではないことをご存知でしょうか?

この記事では、紫外線から肌を守るための「日焼け止め」についての情報をまとめています。日焼け止めを使用する必要性や、いつから使い始めるべきなのかを、もう一度おさらいしておきましょう。

 

 

日焼け止めは1年中必要!

結論から伝えると、日焼け止めの使用は「1年中必要である」といえます。紫外線は、一年を通して地上に降り注いでいます。季節によって紫外線量の変動はありますが、年間を通して対策が必要なのです。

日差しが強い季節やレジャーシーンにはもちろんですが、曇りの日や冬でも、塗る習慣をつけましょう。なぜ、年間を通して紫外線対策が必要なのか、紫外線が体に与える影響を解説します。

 

紫外線が与える影響

紫外線が体に与える影響は、ひとつではありません。

  • 肌が日焼けする
  • シミやそばかすができる
  • シワができる
  • 肌が乾燥する
  • 皮膚ガンの原因になる可能性がある

紫外線を浴び続けると、日焼け・シミが出来る以外に、体に多くのダメージを与える可能性があります。シワや乾燥などの肌トラブルを引き起こしたり、皮膚ガンの原因になる可能性もあるのです。

特に、紫外線が原因でシワができるということは、あまり知られていないようです。紫外線が原因でシワができてしまう理由について、もう少し詳しく説明していきます。

 

紫外線でシワができる理由

肌は、紫外線によるダメージが原因でシワができる可能性があります。紫外線は、肌の奥にある「真皮層」と呼ばれる層にまで光線が届きます。真皮層がダメージを受けると、シワができやすい肌になってしまうのです。

真皮層は、肌表面のハリや弾力を決める部分。コラーゲンやエラスチンといった、繊維が存在しています。真皮層がダメージを受けてしまうと、コラーゲンやエラスチンが破壊されます。その結果、皮膚はハリや弾力を失い、シワなどのエイジングサインが目立つようになってしまうのです。肌の老化原因の8割は「紫外線による光老化」であるといわれています。

 

紫外線の種類について

「紫外線」と呼ばれている光線には、3つの種類があります。以下は、紫外線の種類と特徴などを簡単にまとめたものです。

紫外線の種類

特徴・肌に与える影響

紫外線A波
(波長:340~430㎚)

  • 降り注いでいる全紫外線量の9割以上を占めるといわれている
  • 曇りの日でも8割は地上に降り注いでいる
  • 真皮層まで届くとされている
  • シミ、シワの原因になる

紫外線B波
(波長:280~315mm)

  • 肌が赤くなる日焼けを引き起こす
  • エネルギーが強いので、肌表面の細胞を傷つけたり炎症を起こしたりする
  • 皮膚ガンやシミの原因になる
  • 肌表面の表皮にダメージを与える

紫外線C波
(波長:100~280mm)

  • オゾン層で吸収されるため地上には届かない

真皮層まで届くのは「紫外線A波」と呼ばれている光線です。日焼け止めは、ブロックしたい光線の種類に合わせて選ぶようにすることが重要なのです。次の章では、日焼け止めの種類について解説していきます。

 

 

日焼け止めには種類がある

「日焼け止め」と呼ばれるアイテムにも種類が存在します。日焼け止めに配合されている成分や、紫外線に対しての効果で分けられます。大きく、以下の4つに分けることができます。

  • 紫外線A波から肌を守る「PA」表記のある日焼け止め
  • 紫外線B波から肌を守る「SPF」表記のある日焼け止め
  • 紫外線吸収剤を使用している日焼け止め
  • 紫外線散乱剤を使用している日焼け止め

それぞれの種類に関して、詳しく解説していきます。

 

紫外線A波から肌を守る「PA」表記のある日焼け止め

「PA」表記がある製品は、紫外線A波から肌を守る効果が期待できます。PAの横には、「+」マークが記載されていて、+の数が多いほど守る効果が期待できるとされています。日本で販売されている製品は、最も効果が期待できるもので「++++」とされています。

表示方法

期待できる効果

PA+

紫外線A波の防止効果がある

PA++

紫外線A波の防止効果がかなりある

PA+++

紫外線A波の防止効果が非常にある

PA++++

紫外線A波の防止効果が極めて高い

 

紫外線B波から肌を守る「SPF」表記のある日焼け止め

「SPF」表記がある製品は、紫外線B波から肌を守る効果が期待できます。SPFは、数字で表示されます。SPFの数字は時間を意味していて、「1」で約15分〜20分ほどの防止効果があるとされています。

数字が大きいほど、防止できる時間が長くなります。日本での最大値は50ですが、SPF51を超える製品は「SPF50+」と表示されています。紫外線対策が必要な時間を考慮して選ぶとよいでしょう。

 

紫外線吸収剤

紫外線吸収剤とは、肌表面で紫外線を吸収して、肌内部へのダメージを軽減するものです。紫外線から肌を守る効果は高いものの、肌表面で化学反応を起こすため、肌質によってはアレルギーを引き起こす可能性があります。

下記は、紫外線吸収剤として使われている代表的な成分をまとめた表です。

紫外線吸収剤として使われている代表的な成分

  • メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
  • パラメトキシ桂皮酸エチルヘキシル
  • ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン
  • t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
  • オクチルトリアゾン など

 

紫外線散乱剤

紫外線散乱剤は、酸化チタンや酸化亜鉛などを使用して肌を覆うことで、紫外線を表面で反射・散乱させる方法です。化学物質を使用していないため、「ノンケミカル処方」などと呼ばれています。刺激が少ないのが特徴なので、お肌の弱い方におすすめです。

下記は、紫外線散乱剤として使われている代表的な成分をまとめた表です。

紫外線散乱剤として使われている代表的な成分

  • 酸化チタン
  • 酸化亜鉛 など

このように、日焼け止めには種類があります。ほとんどの場合、一つの製品で「SPFとPA」両方の表記があります。また、現在では吸収剤や散乱剤の両方が使用されている製品も多いです。自分の肌に合わせて、見極めるようにしてみてください。

 

日焼け止めは形状もさまざま

日焼け止めは、使い勝手や使い心地が異なる、さまざまな形状が販売されています。

  • 日焼け止めバームやクリーム
  • 日焼け止め乳液
  • 日焼け止めジェル
  • 日焼け止めスプレー
  • 日焼け止めパウダー

乾燥肌の方であればクリームやバームを、オイリー肌の方はジェルやパウダータイプがおすすめです。また、外出先で使用しやすいスプレータイプは、レジャー時に便利。日焼け止めは、肌質や使用するシーンに合わせて選ぶようにしましょう。

次の章では、 日焼け予防に繋がる栄養素と食べ物をご紹介します。

 

 

日焼け予防に繋がる栄養素と食べ物は?

日焼け予防は、日焼け止めを利用するだけではありません。体の中から紫外線対策ができる栄養素と食べ物を見ていきましょう。

 

紫外線対策には「ビタミンA・C・E」

紫外線対策に繋がる栄養素の中で、特に代表的とされているのは以下の3つです。

  • ビタミンA
  • ビタミンC
  • ビタミンE

ビタミンAは、栄養素に含まれる「パルミチン酸レチノール」に紫外線防止剤の役割が期待できます。ビタミンCは、メラニン色素の生成を抑えてシミケアが期待できる栄養素。さらに、コラーゲンの生成サポートにも繋がります。ビタミンEは、老化の原因となる活性酸素の発生を防ぐとされています。栄養素が多く含まれる、おすすめの食材をご紹介します。

 

おすすめの食材

おすすめの栄養素

食材

ビタミンA

トマト、にんじん、モロヘイヤ、ブロッコリー など

ビタミンC

レモン、アセロラ、いちご、キウイ、グアバ など

ビタミンE

アーモンドなどのナッツ類、アボカド、うなぎ など

普段の食事にプラスして、積極的に食べてみてくださいね。

 

 

いつまでも明るい印象のお肌でいよう

今回は、日焼け止めについてご紹介しました。日焼け止めは年間を通して使用するのがおすすめです。特に、3月〜10月の春から秋にかけては、紫外線量が増えます。SPF・PA値の高い日焼け止めを使って、紫外線ダメージからお肌を守るようにしましょう。いつまでも明るい印象のお肌でいるために、紫外線対策を始めてみてください。