コラム

2021.07.15

冷えは万病のもと

“冷えは万病のもと”ということわざをご存知でしょうか。このことわざの意味は、体が冷えることは全ての病気の原因になるということです。このことわざのとおり、冷えは健康や美容の敵なのです。冬は寒いし冷えるのは仕方ないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、夏も冷え対策をしなくてはいけない季節ですし、冷え性の方はオールシーズン冷えに悩まされますよね。そもそも冷え性は外気の温度だけが全ての原因ではありませんので、気付かぬうちに冷え性になっている可能性があるのです。

人間の6割は冷え性を感じており、男女別でみてみると男性の4割、女性の7割が冷え性だと感じているという結果もでている程、多くの方々が冷えに悩みを抱えているのです。女性の方が冷え性というイメージが強いように感じますが、男性も冷えの症状を感じている方がたくさんいらっしゃるのですね。

今回は冷えの原因や冷えからくる悪影響についてや、その対策についてご紹介します。この記事を読めば冷え解消へと近づけますし、あなたに潜んでいるかもしれない冷えによる悪影響を予防することができますのでぜひチェックしてみてください。

 

 

なぜ冷え性になるのか

みなさんがイメージする冷えというのは、冬の寒さや夏の冷房による寒さ、春秋では朝晩の寒暖差などが挙げられるのではないでしょうか。もちろんこれらによって冷えを感じ、なかなか体が温まらないということはあり得ます。

しかし、人間は寒い時と感じると脳の自律神経から体に指令を送り体温調節を行っています。つまり、自律神経が乱れているとその指令がうまくできず、体を温めようとする指示がいかずに冷えが生じてしまうことがあるのです。自律神経はストレスや生活習慣によって乱れますので、男性でも冷え性の方はたくさんいらっしゃるのです。

また、女性に冷え性が多い理由は女性ホルモンの乱れや、男性と比べて筋肉量が少ないことが原因と考えられます。女性ホルモンの乱れもストレスからくるもので、その他は更年期の方も乱れやすくなります。さらに、筋肉運動により身体の熱を発したり、血液の流れを良くしたりするため筋肉量が少ない女性は身体が冷えやすいということなのです。

では実際に冷えが私たちの身体にどれほどの悪影響を及ぼすのかをみていきましょう。

 

冷えが原因で病気になる

それでは、冷えがどのような病気を引き起こしてしまう可能性があるのかチェックしていきます。まずはみなさんも経験があるかもしれませんが、冷えからお腹が痛くなったり頭痛がしたりします。そこから下痢や不眠などにより、イライラから精神的な病気を引き起こしてしまう方もいらっしゃいます。さらには、代謝が悪くなり代謝異常が原因で生活習慣病やがんになってしまう可能性もあるのです。

女性の方に冷え性が多いですが、生理痛が重くなったり生理不順になってしまう原因の一つに冷えがあります。毎月の生理が少しでも楽になったら嬉しいですよね。

なんとなく冷えるけど仕方ないと放っておいてはいけません。そこから大きな病気になってしまう前に、冷えは危険のサインと捉えて対策をとってください。

 

冷えからくる美容への影響

冷えは健康にだけでなく、美容にも大きな影響を与えます。よく白湯を飲むと美容にいいと聞きますが、何も美容成分が入っていないのになぜ美容にいいかというと身体を温めてくれるからです。それくらい身体の温度と美容には大きな関係性があります。

例えば、身体が冷えると燃焼量が少なくなるため太りやすくなります。さらに悲しいことに、脂肪は温かいと溶け、冷えると固まるので、身体の脂肪が固まりセルライトができやすくなってしまうのです。ここまで聞いただけでも、もうやめて…と思いますが、まだまだありますので心して読んでくださいね。

また、血行が悪くなることからお肌のターンオーバーが遅くなり、結果的にお肌の老化につがってしまいます。ターンオーバーが遅くなると何が良くないかというと、肌の生まれ変わる周期が遅いのでその分メラニン色素が溜まりシミやそばかすにができやすくなり、古いお肌が厚くなるため肌のトーンも下がってしまいます。大袈裟な表現をすると、どんなに良い化粧品を使っていても冷えがその効果を邪魔するような役割をしてしまうのです。

これは美容への悪影響のほんの一部にすぎません。細かく例をあげればもっとたくさんの悪影響があるのです。せっかく日々努力しているケアやサロン代を無駄にしないためにも、冷えを解消する方法をぜひ覚えてください。今までどんなに頑張ってもダイエットや美容効果がでなかったのは、もしかしたら冷えが原因だったかもしれません。

 

 

簡単にできる冷え対策とは?

ここまでで冷えがどれだけ健康や美容に悪影響を与えるのかが分かっていただけたと思います。冷え性は体質だから仕方がないと思わずに、少しでも冷えを解消できる方法を知っていただきたいと思います。

生活習慣として簡単に取り入れられるものから、簡単な運動をご紹介します。無理なく続けていただき身体をポカポカにしてください。その時間が増えれば増えるほど冷え性も改善されていくはずです。また、冷えだけでなく日頃の身体の凝り解消や美容効果もありますのでいろんなメリットがあると思って取り組んでみてください。

 

冷え解消の生活習慣

生活習慣の中に冷え対策を取り入れ、無理なく対策をとっていただきたいと思いますので、これならできるかも!と、いうものからで良いので今日から始めてみてください。

まずは、温かいまたは常温の飲み物をなるべく摂取することです。こういうこと言う女子いるよねとバカにせず、とても大切なことですし気軽に取り入れられますので試してみてください。あの美のカリスマである田中みな実さんは、毎朝白湯を1リットルも飲むんだとか…。さすがにそこまでしてくださいと言っても真似できませんが、意識的に温かいものを身体に取り入れようと選択することはできますね。

次は、ドローインです。ドローインという言葉を聞いたことがない方もいると思いますが、これは呼吸法の一つです。ゆっくりと鼻から大きく息を吸いながら、その空気をお腹に貯める感覚でお腹を膨らませます。吸う時間よりも長く時間をかけて口から息を吐きます。吸う時に膨らませたお腹は、吐くときにはできる限り凹ませるようにしてください。この呼吸法は、腹横筋が鍛えられるため繰り返し行うことで身体が内側から温まります。立ちながらも座りながらもできる方法ですので、日々の隙間時間や仕事中、通勤時間などいつでも試してみてください。

 

身体が温まるストレッチ

みなさんは毎日運動をしていますか?日々忙しいとなかなか重い腰が上がらず、運動をする時間を作るのは難しいですよね。そこで今回は、簡単に身体が温まるストレッチ法で冷え対策をしていただこうと思います。

一つめのストレッチは肩甲骨のストレッチです。これは冷え解消だけでなく、日頃のスマホやパソコンなどによる肩こりを和らげることができます。方法は、両手を腰の後ろで繋ぎ、繋いだままできる限り腕を上にあげるイメージで、肩甲骨をグッと引き寄せ胸を張るポーズをとります。自分が心地良いところでキープして手を離しましょう。数回行うと背中の辺りからポカポカとしてくるはずです。

2つめのストレッチは脚裏伸ばしです。椅子に浅く腰をかけ片足を伸ばします。つま先を天井に向け、かかとが90°になっていればOKです。そのまま上体を前へ倒すと太ももやふくらはぎが伸びているのが分かると思います。これも自分が心地良いと思うところで10秒程キープし、もう片方の脚も同じようにストレッチしましょう。ふくらはぎは第2の心臓と言われるように下半身のポンプの役割があります。そのふくらはぎを含め、脚を伸ばして身体を温めましょう。

 

 

<まとめ>

いかがでしたでしょうか。“冷えは万病のもと”ということをよく知っていただけたと思います。また、美容に関しても恐ろしい影響ばかりでしたよね。自分が健康であるためにも、美しくいるためにもぜひ今回ご紹介した冷え対策を実践してみてください。ではこの記事のまとめです。

  • 外気温の高さだけでなくストレスなどによる自律神経の乱れによっても冷え性になることがある
  • 冷えが原因で健康・美容に悪影響を及ぼす
  • 白湯とドローインを生活習慣にして身体がポカポカにする
  • ストレッチで日頃の疲れをメンテナンスしながら代謝をあげられる

常にこれらのことを気をつけようとすると最初の方はストレスに感じてしまうかもしれませんので、できることからまず始めてみましょう。また、思い出した時でも良いのでこれらの対策により近い行動がとれるように心がけてみてください。