コラム

2021.09.02

妊娠線を消したい人におすすめのケア方法

妊娠してお腹が大きくなると、下腹部にスイカの模様のような線が出てきますよね。これは妊娠線と呼ばれるもので、多くの妊婦の方が悩まされているのです。

妊娠線はそもそもなぜできるのでしょうか?今回は、妊娠線ができる原因や、妊娠線を消すために効果的なケア方法について詳しく紹介します。妊娠線を予防するために大切なことや対策も解説しますので、ぜひ役立ててみてくださいね。

 

 

妊娠線はなぜできる?

妊娠線とは、妊娠後お腹が大きくなってきたタイミングで下腹部にあらわれる、スイカの模様のような線のことを指します。線の横幅や特徴には個人差があり、太い線が少しだけできたという人もいれば、線は細いけどいくつもできたという人もいます。妊娠線は、はじめは赤紫色をしていますが、日が経つにつれ徐々に白色に変化していきます。

妊娠線がなぜできるのかというと、妊娠によってお腹の表皮が急激に伸びることが原因です。お腹の表皮が伸びると、真皮や弾性繊維といった皮下組織がその急速な伸びに耐えられず、断裂してしまいます。その断裂により、赤紫色をした妊娠線が発生してしまうのです。

また、コラーゲンの減少も原因の一つとされています。妊娠中はステロイドホルモンの分泌が活性化することによってコラーゲンが減少し、結果として皮膚の弾力が失われ、妊娠線ができやすい状態になってしまうのです。

妊娠線の発生は、正式には線状皮膚萎縮症皮膚伸展線条と呼ばれています。また、ストレッチマークや肉割れと呼ばれることも多くあります。

 

妊娠していないのに妊娠線ができた!原因は?

妊娠線と聞くと、妊婦さんにだけあらわれる特徴かのように感じますよね。しかし、実は妊娠線は男性や成長期の子どもにも見られることがあり、妊婦特有のものではないのです。

妊娠していないのに妊娠線ができてしまう原因は、急激な体型の変化です。短期間のうちにものすごく太るなどすると、皮膚が伸び、皮下組織の断裂が起こって妊娠線が生じるのです。

ちなみに、妊娠線があらわれるのは腹部だけに限りません。二の腕や太もも、お尻、乳房なども肥満や妊娠によって皮膚が伸びると、赤紫色の妊娠線があらわれてしまいます。

 

 

妊娠線を消すのに効果的なケア方法

妊娠をするとどうしても生じがちな妊娠線ですが、人によっては妊娠線があまりにも目立ってしまい、「見た目がどうしても気になる」と落ち込んでしまうこともありますよね。
出産を終えた後、夫に妊娠線のある身体を見せるのが恥ずかしい、と悩む女性も多くいるようです。

妊娠線は完全に消すことは難しいものですが、きちんとケアをすれば目立ちにくいようにすることができます。その具体的な方法として、ここでは自宅でできるケア方法と美容外科での治療について順番に紹介します。それぞれのメリットとデメリットを理解して、自分に合う方法を選択してみてください。

 

自宅でできる妊娠線ケア

自宅で取り組める妊娠線ケアの方法として、クリームを塗布することでの保湿やマッサージが挙げられます。産後でも、自宅での適切なケアを行うことで妊娠線を薄くすることができます。

妊娠線のできた部位に保湿クリームを塗ると肌に潤いがもたらされます。妊娠線は皮膚が乾燥しているとできやすいため、なるべく常に保湿された状態を保つよう心がけましょう。

また適度にマッサージを行うことで、血流やリンパの流れが改善され、代謝がアップして妊娠線が薄くなることに繋がります。地道に努力しつつ、気長に妊娠線ケアに取り組んでみてください。

 

美容外科での治療

妊娠線のケアは自宅でもできますが、個人の力だけでは完全に消すことが難しい場合もあります。そういった場合は、美容皮膚科や美容外科での治療がおすすめです。

妊娠線を消すための施術には、以下のようなさまざまな方法があります。

  • フラクショナルレーザー治療
  • 瘢痕修正術
  • 炭酸メソ
  • ダーマローラー・ダーマペン
  • 高周波治療
  • サーマクール
  • マッサージピール

治療にかかる費用は、病院や施術メニューによって異なるため一概には言えませんが、おおよそ35,000円~400,000円前後が相場となっています。

もちろん、産後の忙しい時期にこうした治療を受ける時間もお金もない、という方も多いですよね。産後の生活が落ち着いてから、もしくは妊娠線をどうしても消したくて費用も準備できそうという場合には、ぜひ美容外科での治療も視野に入れてみてください。

 

 

妊娠線は予防が大事!急激な体重増加に備えよう

産後、妊娠線に悩まされないためには、できれば妊娠中から予防に取り組んでおくことが大切です。
妊娠線は、一度できると完全に消すことは難しくなってしまいます。
出産の素敵な記念として残しておく方が多いですが、どうしても見た目が気になってしまう、という方もいますよね。
そんな方は、できる前に予防をしておくことが重要です。

妊娠線がもっともできやすい時期は、妊娠5か月目以降です。この頃になると急激にお腹が大きくなり、それにしたがって皮膚も伸びていきます。そのため、妊娠線の予防ケアは本格的にお腹が大きくなる前、妊娠4か月目あたりから始めるようにしましょう。

妊娠線の予防に大切なのは、急激な体重増加をおさえることです。妊娠中、胎児の成長にしたがってお腹が大きくなるのは自然なことですが、食生活の乱れや過食などで肥満気味になり、その影響でお腹が膨らむのはNG。過度な体重増加は妊娠線ができてしまうだけでなく、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などのリスクも高めてしまうため、注意が必要です。

体重を自然に増やしていくためにも、この頃は食生活に特に気を配りましょう。また、妊婦だからといって運動を避けるのも好ましくありません。もちろん激しい運動は控えるべきですが、散歩や体操などで穏やかに身体を動かし、肥満を防止しましょう。

 

妊娠線の予防方法~保湿クリーム~

妊娠線の予防として、急激な体重増加を防止する他、保湿クリームの使用もおすすめです。
妊娠線ができる原因の一つに、皮膚の乾燥も挙げられます。
皮膚が乾燥しているとどうしても硬くなり、柔軟性が失われます。皮膚は硬ければ硬いほど妊娠時の腹部の伸びに耐えきれず、妊娠線を生み出してしまいます。

そこで大切になってくるのが、日頃の保湿ケアです。普段から保湿クリームをお腹の皮膚に塗っておくと、肌が柔らかくなり妊娠時の伸びにも耐えられるようになるのです。皮膚を柔らかい状態で保っておくためにも、妊娠中はお腹に保湿クリームを塗ったり、柔軟性を高めるために優しくマッサージをしたりしておくとよいでしょう。

 

 

妊娠生活が始まったら妊娠線予防に努めよう

お腹や乳房などにできてしまう確率が非常に高い妊娠線。妊娠線ができる原因は、妊娠時にお腹が急激に大きくなることによる皮膚の伸びです。妊娠線は一度できると、自分の力だけでは完全に消すことはできません。
産後、妊娠線で悩まないためにも、妊娠中の早い時期、妊娠4か月目あたりから妊娠線予防を始めましょう。

妊娠線は、急激な体重増加や皮膚の乾燥にさえ注意していれば、そんなに目立つほどは生じなくなります。また、仮に妊娠線が残ってしまっても、自宅でのケアや美容外科での治療を受ければ、妊娠線を薄くすることができます。
産後に美しい肌を保つためにも、妊娠中からできるケアには積極的に取り組んでいきましょう。