コラム

2022.08.26

じつは怖いクーラー冷え!体に及ぼす3つの影響とは?

夏のオフィスや電車では、常にクーラーが効いています。そのため、暑い室外と寒い室内を行き来しているうちに、体にさまざまな不調が起こってしまうのです。今回は、クーラー冷えが体に及ぼす影響や対策についての情報をまとめました。

自分でできるクーラー対策を知って、毎日の生活に役立ててみてください。まずは、「クーラー冷え」とはどんな症状なのか、詳しく解説していきます。

クーラー冷えとは?

クーラー冷えとは、冷房の効きすぎた環境により「体が冷えて」しまうことを指します。暑い夏には、クーラーの利用は必須です。しかし、クーラーの効いた部屋に長くいすぎると、自律神経のバランスが崩れやすくなります。

クーラーを使っていると、暑い室外との気温差が高まります。体が、外との気温の変化についていけなくなり、不調が生じるのです。体のだるさや頭痛、腹痛、下痢、便秘など、さまざまな症状が引き起こされます。

クーラー冷えになった場合、体にどんな影響があるのでしょうか、次の章で詳しく解説していきます。

クーラー冷えが体に及ぼす影響

今回は、クーラー冷えが体に及ぼす3つの影響について解説していきます。

  1. 血流が悪くなる
  2. 胃腸の不調が起きやすい
  3. 女性独特のトラブルも起きやすくなる

日本には、昔から「冷えは万病のもと」という言葉があります。その言葉の通り、体が冷えてしまうとさまざまな体調不良が起こります。クーラー冷えが体に及ぼす3つの影響について、一つずつ解説していきます。

血流が悪くなる

クーラー冷えをしてしまうと、体の血流が滞りやすくなります。体の巡りが滞ると、肩こりやむくみ、頭痛などの症状が現れることも。さらに、肌色がくすんで見えたり、クマが目立つようになる場合もあります。

体を温めて血流を促すと、冷えが原因となるこれらの症状の緩和に繋がります。マッサージをしたり、湯船で体を温めたりして血流の巡りをサポートするようにしましょう。

 胃腸の不調が起きやすい

クーラーで体が冷えてしまうと、内臓器官の働きが悪くなるといわれています。内臓が冷えると、消化不良で下痢や便秘などの症状が出る場合もあるようです。体自体を温めることはもちろんですが、温かい飲み物や食べ物をバランスよく摂ることも重要です。

女性独特のトラブルも起きやすくなる

「生理のとき、おなかを温めるとよい」と聞いたことはありませんか?重い生理痛をやわらげる方法として、知られています。体が冷えていると、生理痛が重くなる場合があります。それだけではなく、冷えで血の巡りが悪くなることで、生理不順になることもあるのです。

女性独特のトラブルを引き起こさないためにも、体を温めることが重要です。特に、子宮周辺を温めるのが効果的。おへそ周りや、腰周りなどを温めましょう。

このように、クーラー冷えは、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。では、クーラーを使用している場合は、どのような対策をするべきなのでしょうか。次の章では、自分でできるクーラー冷え対策をご紹介します。

簡単にできるクーラー対策をご紹介

簡単にできるクーラー対策を5つご紹介します。

  • エアコンの温度の見直し
  • 靴下を履く
  • 長袖を着る
  • ストールやブランケットを使う
  • 暖かい飲み物を飲む

対策方法を、一つ一つ解説していきます。

エアコンの温度の見直し

オフィスや家などでは、可能な限りエアコンの温度の見直しをしましょう。1日中クーラーの元で過ごすのはよくありません。定期的に気温を変えたり、空気の入れ替えをするようにしましょう。特に、日が当たらない夜の時間帯などは、窓を開けて過ごすなどがおすすめです。

靴下を履く

クーラーの効いた部屋で過ごさなければいけない場合、靴下を履く習慣をつけてみてください。じつは、ふくらはぎ周辺は、第二の心臓といわれているほど重要なパーツ。冷えてしまうと体の巡りが悪くなります。足を冷やさないためにも、靴下を履いておきましょう。

長袖を着る

体を冷やさないために、夏でも長袖を持ち歩くようにしましょう。特に、オフィスや電車はクーラーが効いています。寒いと感じる前に対策ができるように、軽く羽織れるアイテムを用意しておくとよいでしょう。

 ストールやブランケットを使う

ストールやブランケットは、気軽に使えるクーラー冷え対策アイテムです。オフィスに一つ用意しておけば、必要なときに使用できます。足元にかけたり肩にかけたりと、自分の冷えやすい場所に合わせて使用できるのもポイントです。また、首元も冷えやすいパーツ。薄手のストールは、首の日焼け防止としても使えます。

 暖かい飲み物を飲む

オフィスでは、暖かい飲み物を飲む習慣をつけましょう。夏は、冷たい飲みものばかりになりがちです。体や胃腸の冷えを悪化させてしまう場合もあります。

温かいお茶やホットコーヒーをオーダーするなど、工夫をするようにしてみてください。また、氷を抜いて常温で飲むだけでも、体への影響は変わります。

すぐに実践できる、クーラー対策を知ることができましたね。次は、毎日の生活習慣を見直して「クーラー冷え」を予防する方法をご紹介します。

生活習慣の見直し①軽い運動を取り入れる

クーラー冷えには、軽い運動を続けておくのが効果的です。体は、筋肉量を増やしてあげると代謝が上がります。筋肉が理想的についている体は冷えにくいので、冷えによる不調を感じにくいのです。

体の中で、最も大きな筋肉は足やお尻などの下半身。そのため、下半身を鍛えることは代謝アップに効果的です。

歩いたり走ったりする習慣をつけたり、下半身の筋トレを取り入れたりしてみるのがおすすめ。また、オフィスなどで体の冷えを感じたら、屈伸をしたりつま先立ちをしたりして、下半身の筋肉を刺激するとよいでしょう。

生活習慣の見直し②毎日湯船に入る

体を冷やさないためには、できる限り毎日湯船に入りましょう。お風呂に入る目的は、1日の汚れを落とすだけではありません。湯船に浸かれば、体温が上昇します。体を芯から温めたり、汗をかいたりできるのです。ぜひ、毎日の習慣にしてみてください。

 生活習慣の見直し③栄養バランスのよい食生活

夏は、栄養バランスのよい食生活を意識することも大切です。わたしたちの体は、食べている栄養素からできています。栄養バランスが崩れると、体の機能も正常に働かなくなる場合があります。

特に、この時期は、体を温める食材や栄養素を意識して摂りましょう。生姜やにんにく、唐辛子などの香辛料は、体を温める働きがあります。意識してメニューに足してみてくださいね。

また、体は、タンパク質が不足してしまうと、筋肉量の低下につながります。筋肉が低下すると、基礎代謝も落ちてしまいます。そのため、夏は特にタンパク質をしっかりと摂ることが重要です。そのほかに、代謝を促し体を温めるために不可欠なビタミンB郡も意識して摂るようにしましょう。

 体を温めてクーラー冷えを防ごう

今回は、クーラー冷えが体に及ぼす影響や対策についてご紹介しました。自分でできるクーラー対策をしっかりと行って、夏の健康を維持しましょう。