コラム

2022.05.06

憂鬱な5月病を撃退しよう!

「5月病」という言葉を、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?新年度を迎えるこの時期は、新しい環境に飛び込んでストレスを抱えてしまう人が増加します。5月病は、頑張りすぎている人がかかりやすい症状。誰でもかかる可能性があるのです。

そこで今回は、5月病を撃退する方法やコツ、5月病とはどんな症状なのかを説明していきます。仕事とプライベートで気持ちを切り替えて、上手にこの時期を乗り越えていきましょう!

 

 

【おさらい】5月病とは?

5月病とは、新しい環境や人付き合いによる疲れにより、気持ちや体力が低下してしまう症状です。実は、「5月病」は正式な医学用語ではありません。そのため、他人に理解してもらえなかったり、病院に行っても診断が出なかったりします。まずは、5月病に多い症状やサインを見ていきましょう。

 

5月病に多い症状やサイン

5月病に多い症状やサインを下記にまとめました。

  • やる気が出ない
  • ネガティブ思考になりやすい
  • 不安な気持ちが消えない
  • 体のだるさが取れない
  • 頭痛や胃痛が続く
  • よく眠れない
  • 食欲が出ない

これらは、5月病によくある体や心の症状です。5月病ではなく、「適応障害・軽度のうつ」といった診断名で呼ばれる場合があります。

 

放っておくと大きな病気になる?

「5月病」は放っておくと、症状が悪化しやすいのが特徴。新しい環境で疲れが溜まっている体や心のサインをしっかりと受け取り、改善できるような生活を送ることが重要です。次の章では、5月病になる可能性が高い4つの原因を見ていきましょう。

 

 

 5月病の4つの原因

5月病になる可能性が高い4つの原因をご紹介します。

  1. 新しい環境によるストレス
  2. 人間関係によるストレス
  3. 理想とのギャップや仕事での失敗
  4. 忙しい時期を乗り越えた後の疲れが出る

5月病になる4つの原因を、一つ一つ解説していきます。

 

原因1.新しい環境によるストレス

新しい環境によるストレスが溜まると、5月病を引き起こす可能性が高くなります。春といえば、新しい環境に飛び込むシーズン。入学・入社・転職など、慣れない環境で過ごすことを余儀なくされます。心も体も、環境に対応しようと無理をしていることが多く、知らず知らずにストレスも溜まってしまうのです。

そして、4月から始まった新生活の疲れが出てくるのが5月頃。梅雨にさしかかり、天気も暗い日が続くと、気持ちもどんよりと沈んでいってしまうのです。

 

原因2.人間関係によるストレス

人間関係によるストレスが溜まると、5月病を引き起こす可能性が高くなります。新しい人間関係を作るのは、楽しいことばかりではありません。気を遣ったり、相手の気持ちを深読みしすぎてしまったりと、心に疲労が溜まります。いつの間にかネガティブ思考になり、人と会うことに疲れを感じてしまう人が増えるのです。

 

原因3.理想とのギャップや仕事での失敗

理想とのギャップや仕事での失敗は、5月病を引き起こす可能性が高くなります。春は、学校や職場で「初めて」の経験が多く訪れる季節です。

新しい勉強を始めたり、新しい仕事を覚えたりと、当然失敗する回数も増えます。すると、自分の描いていた理想とのギャップを感じ、自分に自信がなくなってしまうのです。繰り返す失敗でさらに気持ちが落ち込み、5月病になってしまう人も少なくありません。

 

原因4.忙しい時期を乗り越えた後の疲れが出る

忙しい時期を乗り越えた後の疲れが出ると、5月病を引き起こす可能性が高くなります。4月に必死で新しい環境に慣れようとした後に、長期休みであるゴールデンウィークがやってきます。ホッとすると同時に心が弛んで、ドッと疲れを感じてしまう人も多いのです。

 

心と体の溜まった疲れは、5月病を引き起こす可能性があることがわかりました。次は、5月病になりやすい人の特徴をご紹介します。自分の生活スタイルや性格に当てはまらないか、チェックしてみてください。

 

 

 5月病になりやすい人の特徴

5月病になりやすい人の特徴をご紹介します。

  • 責任感が強い人
  • 理想が高い人
  • 仕事熱心な人
  • 完璧主義な人
  • 几帳面でこだわりが強い人
  • 自分よりも常に他人を優先する人
  • 揉め事を好まず我慢して人間関係を保とうとする人
  • 朝から夜遅くまで仕事で気を緩められない人
  • 人に弱音を吐けない人

5月病になるのは、人一倍仕事を頑張る、真面目に取り組んでいる人が多い傾向です。相手のことを思いやるやさしい気持ちが、自分を追い込んでしまったり、ストレスを増大させたりする原因になるのです。

次の章では、 5月病の撃退方法や対策についてご紹介します。上記の特徴に当てはまる人は、しっかりと取り入れてみてください。

 

 

5月病の撃退方法や対策は?

5月病の撃退方法や対策に繋がる、以下の方法についてご紹介します。

  • 気を許す人と話す機会を増やす
  • よく眠れる工夫をしてみる
  • 自分のストレス解消方法を見つけておく
  • 栄養バランスのよい食生活を送る
  • 運動をする習慣をつける

撃退方法や対策に繋がる方法を、詳しく解説していきます。

 

対策1. 気を許す人と話す機会を増やす

5月病の撃退方法や対策として、気を許す人と話す機会を増やすことが大切です。普段はあまり「愚痴」をこぼさない人でも、気の許す人と話しをしていると、ついつい愚痴がこぼれることも。5月病は、溜まった不満やストレスが爆発すると症状が出ます。普段から、気の合う仲間と過ごす時間を大切にして、自分一人で溜め込まない環境を作っておきましょう。

 

対策2. よく眠れる工夫をしてみる

5月病の撃退方法や対策として、良質な睡眠が取れる工夫をしてみることも重要です。不安やストレスが溜まった体は、うまく睡眠が取れない場合があります。睡眠不足になると、心も体もさらにダメージを受けます。気持ちが下がり気味のときほど、良質な睡眠が取れるような工夫をしてみてください。

寝る前のスマホやPC操作をやめたり、寝る前は薄暗い部屋で過ごすなど、簡単にできる方法を実践しましょう。また、寝具やパジャマを心地よい素材に変えたりするのもおすすめです。

 

対策3. 自分のストレス解消方法を見つけておく

5月病の撃退方法や対策には、自分のストレス解消方法を見つけておくことが大切です。ストレス発散方法は、人によってさまざま。運動やサウナで汗をかく方法を好む人もいれば、友達とお酒を楽しむ方法がストレス発散になる場合もあります。

そのほかにも、マッサージにいってみたり好きな映画を見たり、アロマオイルを焚いてリラックスをしたりなど、自分のストレス発散方法を見つけておくことが重要です。

 

対策4. 栄養バランスのよい食生活を送る

5月病にならないために、栄養バランスのよい食生活を送りましょう。体の健康は、食べている栄養素で決まるといっても過言ではありません。体が不調になると、比例して心も落ち込みやすくなります。健康的な体を維持するためにも、普段から栄養バランスのよい食事を心がけておきましょう。

ビタミンCとビタミンBがおすすめ

ビタミンCは、「抗ストレスビタミン」と呼ばれる栄養素です。ストレスへの対処で消耗してしまう副腎皮質ホルモンの合成をサポートするとされています。キャベツやトマト、レモンやグレープフルーツなどに多く含まれています。

また、ビタミンB1は情緒の安定化に有効とされているビタミンです。豚肉や卵、牛乳、玄米などに豊富に含まれているので、積極的に食べるようにしましょう。

 

対策5. 運動をする習慣をつける

5月病にならないために、運動をする習慣をつけておきましょう。運動をすると、気分の落ち込みを切り替えられたり、睡眠リズムの改善ができたりします。また、汗をかくことで気分もリフレッシュします。運動を習慣化しておけば、溜まり始めたストレスの発散ができるはずです。健康的な体づくりにも繋がるので、日頃から習慣にしておくとよいでしょう。

 

 

5月は「気分転換」が大切!

今回は、5月病を撃退する方法やコツ、症状などをご紹介しました。5月頃は行事も多く、あっという間に時間が過ぎていきます。知らず知らずに溜まっている体の疲れや、心のストレスに気づいてあげることが大切です。少しのサインを見逃さずに、自分にやさしく過ごすように意識してみてください。