コラム

2022.09.02

“いまどき”の「夏バテ」対策

皆さんは、「夏バテ」していませんか?唸るような暑さが続く、今年の夏。そんな現代の夏バテは、以前と比べると異なる特徴があるようです。

そこで今回は、“いまどき”の「夏バテ」に関する情報をまとめました。夏バテになる3つの原因や対策もご紹介しているので、参考にしてみてください。まずは、“いまどき”の夏バテとは一体どういうものなのか?見ていきましょう。

 “いまどき”の夏バテとは?

いまどきの「夏バテ」は、自律神経の乱れが原因で引き起こることが多いようです。冷房のきいたオフィスや電車での急激な体温の変化、アスファルトやビルなどに囲まれている強烈な暑さなどが、体だけではなく神経も疲れさせます。まさに、現代ならではの要因なのです。

さまざまなダメージでストレスや疲れが溜まると、自律神経が乱れやすくなります。そうなると、内臓の働きも鈍り、体の中から「夏バテ」してしまうのです。

夏バテの原因についてもう少し詳しく見ていきましょう。次の章で解説します。

だる~い夏バテ3つの原因

夏バテになりやすい、3つの原因をご紹介します。

  1. 自律神経が乱れて胃腸が弱まる
  2. 冷房で体が冷える
  3. 暑さで体力が消耗する

詳しく見ていきましょう。

自律神経が乱れて胃腸が弱まる

夏は、自律神経が乱れて、胃腸が弱まる方が増えるそうです。オフィスや電車などの室内は冷房でキンキンに冷えているものの、外に出れば猛暑が続く毎日。体が感じる温度差が5度以上になると、自律神経が乱れやすいといわれています。

気温差の大きい屋内と屋外を何度も行き来すると、疲れが溜まります。その結果、自律神経が乱れやすくなるのです。

自律神経の乱れは、内臓の働きを鈍らせます。胃腸は、体を正常に動かすための「エネルギーを作り出す製造工場」のような存在です。胃腸が弱くなると、元気も出にくくなってしまうのです。

 冷房で体が冷える

冷房に当たっているばかりの生活は、夏バテを引き起こす可能性が高まります。気分は快適に過ごせますが、体を冷やしすぎる原因になります。さらに、空気が乾燥するため、喉を傷めたり、目が乾いたりすることもあります。

体が冷えると、代謝が下がりやすくなったりむくみやすくなったりします。頭痛や肩こりなど、体に不調が現れる場合もあるのです。

エアコンの温度調節は、常に気にするようにしましょう。温度調節が難しい場合は、着るもので調整するようにしてみてください。

暑さで体力が消耗する

現代は、猛烈な暑さが原因で体力が消耗しやすいです。オフィス街では、アスファルトやビルに反射する太陽光線が体に当たるので、体感温度はさらに上がります。外での作業や活動をしなければいけない場合、日除けをしていてもなかなか防ぎきれません。

それらが原因で、体力が消耗して、体が疲れやすくなります。また、大量の汗で脱水症状に陥りやすく、最悪の場合は熱中症にかかる可能性もあります。

夏バテの主な症状

夏バテは、少しずつ症状が現れます。下記に、夏バテの主な症状をまとめました。

  • 体がだるい
  • 全身の倦怠感が抜けない
  • やる気が出ない
  • 食欲がなくなる
  • 下痢や便秘になる
  • イライラしやすい
  • 熱っぽいのぼせ感がある
  • めまいや立ちくらみがある
  • 頭痛が続く
  • 体がむくむ

これらを感じたら、夏バテを起こしているかもしれません。体のサインを見逃さないようにしておきましょう。

ここまでは、夏バテの原因や症状についてを見ていきました。次の章では、夏バテになったらどのように対策をするべきなのか、ご紹介します。

夏バテになったら?対策方法

夏バテになった場合、以下の3つの生活習慣を見直す必要があります。

  • 食事
  • 睡眠
  • 運動

夏バテを解消するためには、生活習慣のバランスを整える必要があります。

まずは、栄養価の高い食事を摂りましょう。さらに、たっぷりな睡眠時間を確保してください。夏バテは、体のダルさを感じるものです。しかし、可能な限り適度に体を動かすことも重要です。軽いストレッチを取り入れたり、駅では階段を使うなど、意識してみてください。

特に、一日のうちでも重要なのが朝の時間の使い方です。だるいからといって、昼過ぎまで寝てしまうと、体内時計が狂います。理想的な睡眠が取れにくくなってしまうのです。起きたらすぐに朝日を浴びて、バランスのよい朝食を食べましょう。朝の涼しいうちに、簡単なエクササイズを習慣化するのもおすすめです。

次は、夏バテにならないための予防方法について解説していきます。

夏バテの予防方法

夏バテにならないための予防方法を3つご紹介します。

  • 湯船に浸かる習慣をつける
  • 室内では長袖を着る
  • 冷たいものばかり食べない・飲まない

詳しく解説していきます。

湯船に浸かる習慣をつける

夏バテにならないために、日頃から湯船に浸かる習慣をつけておきましょう。夏は、体を冷やしやすい季節。冷房・冷たい食べ物・薄着で過ごすなどが重なるため、気がつかないうちに体が冷えてしまうのです。

そのため、意識的に体を温めることが重要です。毎日湯船に入る習慣をつけて、体を温めるようにしてみてください。

室内では長袖を着る

夏バテ予防として、室内では長袖を着るようにしてみてください。冷房の風が直接体に当たるのを防ぎます。また、体感温度の調整をすれば、外に出たときの温度差を最小限に抑えられます。

冷たいものばかり食べない・飲まない

夏バテ予防として、冷たいものばかり食べない・飲まないようにしてみてください。夏は、ついキンキンに冷えた飲み物を求めがちになります。食べるものも、冷やし中華に冷やしそばなど、冷えていて喉越しがよいものを選びがちになります。

季節の食べ物を楽しむことはおすすめですが、適度に取り入れて、栄養が偏りすぎないように気をつけましょう。飲み物は氷を抜いて飲むようにするなど、工夫するのがおすすめです。

夏の体づくりに何を食べるべきか悩んだら、「お味噌汁」を食べましょう。次の章で、味噌汁を食べるべき理由を詳しく説明します。

夏の体づくりにおすすめの食べ物

夏の体づくりにおすすめの食べ物は「味噌汁」です。夏バテ対策には、ビタミンB1を積極的に摂ることが大切。ビタミンB1は、豆類に豊富な栄養素です。そのため、大豆を原料とする味噌でできている味噌汁は、ビタミンB1が豊富なのです。

さらに、体に必要なたんぱく質、ビタミンB2、カルシウムなどの栄養素も含んでいます。味噌やワカメなどから、汗で流れがちな塩分やミネラルも摂れます。

また、アサリやシジミなどの貝類を具材に使うと、肝機能を高めるタウリンも補給できます。夏バテで弱りやすい内臓のサポートにも効果的です。味噌汁は、体を温めやすい食べ物でもあるのがポイント。胃を温めながら栄養も摂れる、夏にぴったりな食べ物なのです。

ビタミンB1補給には「カツオ」もおすすめ

ビタミンB1補給ができる代表的な食材の一つに「カツオ」があります。夏場でさっぱりとしたものが食べたい時は、カツオのたたきサラダがおすすめ。カツオに玉ねぎ、きゅうりやにんじんなどを細かく刻んで、ポン酢などをかけて食べる簡単なメニューです。

カツオに含まれるビタミンB1と、アリシンを含むタマネギ、さらにビタミンA・C・Eを含む野菜がしっかり摂れます。晩御飯のおかずに迷ったら、カツオのたたきサラダを追加してみてください。

「夏バテ」せずに夏を楽しもう

今回は、“いまどき”の夏バテに関する情報をご紹介しました。夏は、自律神経が乱れやすくなります。そうなる前に、できる対策はしっかりと実践しておきましょう。「夏バテ」せずに、今年の夏を楽しみましょう。