コラム

2022.09.09

日焼けだけじゃない!真夏は乾燥にも要注意

真夏に起こる肌トラブルといえば「日焼け」です。しかし、夏の肌を悩ませる原因は、それだけではありません。じつは、肌の乾燥にも注意が必要。汗をかいたり肌がベタついたりするので、自分では気づかない「隠れ乾燥肌」になっている方が多いのです。

今回は、夏に陥りやすい「肌トラブル」について解説していきます。夏でもうるおいのある肌をキープするために、最後まで読んでみてください。

隠れ乾燥肌とは

隠れ乾燥肌とは、自分では気づかないうちに肌が乾燥している状態を指します。特に真夏は、汗をかきやすい季節。肌の表面はベタつき、汗や皮脂で常にうるおって見える時期です。しかし、大量に汗をかくため、肌の水分はどんどん蒸発していきます。そうなると、肌の水分不足に気づかずに、乾燥状態が続いてしまうのです。

夏の隠れ乾燥肌の多くは、肌の内側(インナー)が水分不足になっている場合がほとんど。内側が乾燥している状態は「インナードライ」とも呼ばれています。

夏は「乾燥」に対する意識が低下する

夏は、スキンケアに対しての意識が低下しやすいのも原因の一つ。気温の高い日が続くため、肌はベタつきます。

そのため、化粧品をさっぱりとした使用感のものに変えたり、使用量を少なくしたりしてしまう方が増えます。「保湿への意識」が低くなることで、さらなる乾燥トラブルを招いてしまうのです。

汗が原因でさらなるトラブルも

肌が乾燥した状態で汗をかくと、ニキビや赤みなどの肌荒れトラブルを引き起こしやすくなります。さらに夏は、汗でベタつく肌を洗い流そうと、洗顔を過剰にする方も増えてしまいます。

そのような原因が重なれば、乾燥はさらに悪化することも。乾燥が進んでしまうと、肌は皮向けや粉がふく場合もあるので注意が必要です。

これらが原因で乾燥肌になった場合、皮膚はどのような状態になるのでしょうか?次の章では、夏に陥りやすい肌トラブルをご紹介します。

夏に陥りやすい肌トラブル

夏の肌乾燥が原因で陥りやすいトラブルは、2つあります。

  • 乾燥ぐすみが目立つ
  • 乾燥が原因の小ジワが目立つ

それぞれの肌トラブルについて、詳しく見ていきましょう。

乾燥ぐすみ

乾燥ぐすみとは、乾燥が原因で肌色のトーンが暗く見える状態です。肌は乾燥すると、本来持つ透明感が失われます。それだけではなく、肌のキメが乱れたり、ハリ感が弱まったりしてしまうのです。

ハリ感の低下は、肌の印象を下げてみせます。それにより、口元や目元の影が、さらに顔をくすませてみせるのです。肌がグレーがかった色に見えたり、目元や口元の影が目立つようになったりします。鏡を見て、顔の暗さを感じたら「乾燥ぐすみ」が進行しているサインかもしれません。

乾燥が原因の小ジワ

口元や目元に多い肌トラブルが、乾燥が原因の小ジワです。小ジワができるのは、加齢だけが原因ではありません。肌は、表情に合わせて線ができます。乾燥している場合、その線が濃く見えたり、癖がついて小ジワになったりしてしまうのです。

顔を洗った後や、入浴中には見えにくい「シワ」を見つけたら、乾燥が原因の小ジワの可能性が高いでしょう。

ここまでは、夏の乾燥が原因の肌トラブルについてご紹介しました。次は、 夏におすすめの「保湿」ケアを見ていきましょう。

夏こそ「保湿」をしよう

夏のスキンケアでは、自分の肌に合わせた保湿をすることが重要です。汗が大量に水分を奪ってしまうので、たっぷりと水分補給をする習慣をつけましょう。夏におすすめの「保湿」ができるスキンケア方法を3つご紹介します。

スキンケア方法①保湿パック

おすすめの保湿ケアは、時間をかけて肌にうるおいを閉じ込める「保湿パック」です。さまざまな方法が存在しますが、夏はローションパックが取り入れやすいでしょう。化粧水などをコットンや専用のシートに染み込ませたら、お顔に数分間乗せておくだけの方法です。

パックを外したあとは、化粧水をそのまま肌に馴染ませて、上から乳液やクリームを塗っておきます。肌の内側に、たっぷりとうるおいを届けられる方法です。

ひどい乾燥が気になる方は、とろみのある化粧水や高保湿成分が配合されているものを選ぶようにしてみてください。肌がベタつきやすい方は、さっぱりとした質感の化粧水がよいでしょう。自分の肌質に合わせて、選んで使うようにしてみてください。

スキンケア方法②クリームや乳液を使用する

夏の保湿ケアには、クリームや乳液を使用してみましょう。化粧水だけで終わらせてしまうと、汗をかくときに水分が奪われてしまいます。クリームや乳液は、水分蒸発を防ぐ働きをするのが特徴。肌表面にうるおいのバリア膜を作るようなイメージで、塗っていきましょう。

元々が乾燥肌の方は、夏でもクリームタイプを選んでみてください。頬や口元などの乾燥しやすい箇所から塗って、Tゾーンは少量にすることでベタつきを予防できます。テカリやすい肌質の方は、サラッとした質感の乳液を探してみましょう。

スキンケア方法③朝晩でスキンケアアイテムを変える

夏は、朝晩でスキンケアアイテムを変えることをおすすめします。夏は「メイク崩れ」がしやすい季節。そのため、朝にコッテリとしたクリームを使うと、メイクが崩れやすくなってしまいます。朝は、浸透のよい化粧水や乳液・クリームなどのシンプルなケアを行って、快適に過ごせるようにするのが正解です。

反対に、夜は「保湿重視」のケアを行います。美容液やオイルを投入して、マッサージをしてもよいでしょう。保湿をたっぷりとして睡眠をとると、肌のうるおい感がアップしていきます。

夏には「保湿ケアが重要」とお伝えしていますが、じつはもうひとつ重要なスキンケアがあります。それは、夏の紫外線対策。次の章で、詳しくご紹介します。

夏の「紫外線対策」はマスト!

夏のお肌には、保湿だけではなく紫外線対策がマストです。春から秋までは、一年で最も紫外線量が増える期間。紫外線はシミやそばかすを増やすだけではなく、肌の乾燥も引き起こします。

紫外線による肌のダメージを最小限に抑えるためにも、外出時には日焼け止めを塗ったり、肌を太陽の光線から守ったりする習慣をつけましょう。

食生活も見直してみる

夏の隠れ乾燥肌にならないためには、食生活を見直してみるのもおすすめです。夏は、食欲が落ちやすい季節。冷たいものばかり食べたり、食べる食材が偏ったりしやすいです。

そうなると、栄養バランスが乱れる原因になります。本来必要な栄養素が少なくなれば、体や肌の機能が弱まります。野菜や主菜をしっかりと食べるように意識してみましょう。

毎日の生活習慣の見直しをすることも◎

食生活だけではなく毎日の生活習慣の見直しをすることも、健康や美を維持するためのサポートになります。熱帯夜が続きますが、シャワーだけで済ましてしまわずに、毎日湯船に浸かりましょう。

入浴は、体の冷えを予防することに繋がります。冷房などで冷えやすい夏の体を芯から温められるので、巡りのサポートに効果的です。ぜひ、実践してみてください。

夏でもうるおいのある肌をキープしよう

今回は、夏に陥りがちな「乾燥肌」の原因や対策をご紹介しました。夏でもうるおいのある肌をキープするために、毎日のお手入れを続けていきましょう。