コラム

2021.12.23

【乾燥肌】になる3つの原因とは?改善するためのポイントも解説!

乾燥肌は、水分や油分が不足して「肌の潤い」がなくなっている状態です。乾燥状態をそのままにしておくと、「シワ、たるみ、シミなどの肌トラブル」ができやすいお肌になってしまいます。

この記事では、乾燥肌になる原因や、改善するためのポイントをご紹介していきます。まずは、乾燥肌になってしまう3つの原因から見ていきましょう。

 

 

乾燥肌になる「3つの原因」

乾燥肌になる原因は、以下の3つが考えられます。

  • 肌の機能が弱まる・乱れる
  • 外部環境
  • 肌のお手入れ不足・間違ったお手入れ

乾燥肌になる3つの原因を、もう少し詳しく解説していきます。

 

原因1:肌の機能が弱まる・乱れる

乾燥肌になってしまうのは、肌の機能が弱まったり、乱れたりすることが原因です。お肌には、潤いを維持したり、肌内部を外的ダメージから守ったりする「バリア機能」があります。バリア機能が正常に働いていれば、肌内部に存在する水分や脂質が逃げるのを防げます。

肌の機能は、加齢、体調の変化、ストレスや生活習慣の乱れなどの影響を受けます。それらの要因で肌の機能が乱れてしまうと、肌は乾燥しやすくなるのです。

 

肌には「潤い成分を作り出す」サイクルがある

肌表面にある「角質層」と呼ばれる層では、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)が行われています。常に新たな細胞に入れ替わりながら、バリア機能に欠かせない「保湿成分」を作っているのです。

角質層内にある細胞は、天然の保湿因子を含んでいます。さらに、細胞と細胞の隙間を埋める「細胞間脂質」には、コレステロール、セラミド、脂肪酸などが含まれています。ターンオーバーのサイクルが乱れると、それらの保湿成分が不足するため乾燥してしまうのです。

 

原因2:外部環境

乾燥肌になるのは、外部環境が原因の一つです。エアコンは、空気中の水分も一緒に吸収してしまうので、空気を乾燥させます。

空気が乾燥すると、肌の水分蒸発がしやすくなり、乾燥肌になっていってしまうのです。

 

「紫外線」によるダメージにも注意

紫外線が原因で肌が乾燥することもあります。肌の一番外側にある角質層は、紫外線に当たるとダメージを受けます。そのダメージが原因で、肌のバリア機能が乱れて乾燥肌になっていってしまうのです。

それだけではなく、太陽光線には「熱」があります。長時間浴び続けてしまうと、熱により肌の水分が奪われてしまいます。

 

原因3:肌のお手入れ不足・間違ったお手入れ

スキンケアの方法は、自己流になっている人が多いようです。間違ったスキンケア方法を続けてしまうと、乾燥などの肌トラブルに繋がってしまいます。

肌のお手入れ不足や、間違ったお手入れ方法の例をご紹介します。普段のスキンケア方法と照らし合わせて見ていってください。

 

肌のお手入れ不足

お肌の「お手入れ不足」の例を紹介します。

  • お風呂上がりに、すぐにスキンケアをしない
  • 化粧水だけしか使っていない
  • 日中、日焼け止めを使わない

肌のお手入れは、化粧水の後に乳液やクリームを使うことが理想です。水分が蒸発しやすいお風呂上がりは、1秒でも早くスキンケアをするようにしましょう。また、紫外線から肌を守るためにも、日焼け止めは毎日使用してください。

 

間違ったお手入れ方法

以下のようなスキンケアは「間違ったお手入れ方法」です。

  • スキンケアを馴染ませるときに肌を擦る
  • 朝もクレンジング料を使って洗顔している
  • 角質ケアを毎日している

肌は摩擦に弱いです。スキンケアをするときは、肌を擦らずに優しく馴染ませるようにしてください。朝は洗顔料を使わずに、ぬるま湯のみで顔を洗うことがおすすめです。また、角質ケアを毎日してしまうと、肌の潤い膜まで取り除くことになります。週に1回程度にすると良いでしょう。

 

次の章では、乾燥肌の改善のためのポイントをご紹介してきます。

 

 

【乾燥肌】を改善するためのポイント

乾燥肌になってしまったら、以下の3つのポイントを抑えれば「乾燥肌の改善」に繋がります。

  • 正しく肌のお手入れをする
  • 生活習慣を見直す
  • 内側から乾燥肌をサポートする

乾燥肌の改善に繋がるポイントを、詳しくご紹介していきます。

 

改善ポイント1:正しいお手入れをする

乾燥肌になってしまっても、正しいお手入れをすれば「改善」が期待できます。以下の方法でスキンケアをするようにしてください。

  • 顔を洗ったらすぐにスキンケアをする
  • 化粧水の後には、乳液かクリームを使う
  • スキンケアは肌を擦らないようにする
  • 保湿成分が配合されている化粧品を使う

スキンケアの方法を、詳しくご紹介していきます。

 

お手入れ方法1:顔を洗ったらすぐにスキンケアをする

朝晩の洗顔後は、1秒でも早く化粧水をつけましょう。洗顔は、肌の油分も洗い流しているため、潤いを守る力が弱まっています。

特にお風呂上がりの肌は体温が高く、水分が蒸発しやすい状態です。放っておくと、肌はどんどん乾燥していってしまうのです。「洗顔をしたら、すぐにスキンケア」という習慣をつけておきましょう。

 

お手入れ方法2:乳液かクリームを使う

乾燥しているお肌には、必ず乳液かクリームを使うようにします。乾燥肌は、潤いを守る肌機能が弱まっている状態です。水分の補給だけでは、「すぐに水分が逃げてしまう」可能性が高いのです。

乳液やクリームは、肌に油分を補えて潤いを閉じ込める効果が期待できます。化粧水の後には、潤いを閉じ込めるケアをして、乾燥肌の改善に繋げましょう。

 

お手入れ方法3:スキンケアは肌を擦らないようにする

スキンケアは、皮膚を擦らずに優しく行います。肌は強い摩擦を受け続けると、バリア機能がダメージを受けて乾燥してしまいます。スキンケア製品を塗るときは、少し多めの量を使って、摩擦が起きないように滑らせながら塗っていきましょう。

両手で顔を包み込みながら「ハンドプレス」をすると、肌を擦らずに美容成分を浸透させることができます。

 

お手入れ方法4:保湿成分が配合されている化粧品を使う

乾燥肌は「保湿成分」入りの化粧品を使うようにしましょう。数ある美容成分の中でも、以下の5つは高保湿なので、乾燥肌に向いています。

  • グリセリン
  • セラミド
  • ヒアルロン酸
  • コラーゲン
  • スクワラン

化粧品を購入するときは、製品の裏側に記載されている成分表を確認してください。保湿成分入りの化粧品であれば、乾燥肌の改善効果が期待できるはずです。

 

スペシャルケアもおすすめ

 毎日のスキンケア以外に、週に数回行うスペシャルケアを取り入れると即効性が期待できます。美容成分が染み込んでいるシートマスクや、美顔器などの「セルフエステ」を、積極的に取り入れてみましょう。

 

改善ポイント2:生活習慣を見直す

乾燥肌になってしまっても、生活習慣を見直すことで「改善」の可能性があります。以下の3つは、乾燥肌の改善に繋がりやすい生活習慣です。

  • 睡眠をしっかりととる
  • 湯船のお湯は40°以下にする
  • 紫外線から肌を守る

3つの生活習慣について、詳しく解説していきます。

 

生活習慣1: 睡眠をしっかりととる

乾燥肌を改善するためには、睡眠をしっかりととるようにしましょう。睡眠は、その日に受けた肌ダメージを修復したり、新しい細胞が作られるための大事な時間です。夜更かしが続いたり、良質な睡眠が取れていないと「肌」も整いません。

なるべく早く寝るようにしたり、寝る直前のスマホ操作をやめるなどして、良質な睡眠をとるようにしましょう。

 

生活習慣2: 湯船のお湯は40°以下にする

乾燥肌を改善するために、湯船のお湯は40°以下で浸かりましょう。熱いお湯は肌への刺激になります。それだけではなく、肌に必要な油分や潤いの膜も流してしまいます。お湯の温度は、肌より温かい37°〜39°位がおすすめです。

 

生活習慣3: 紫外線から肌を守る

乾燥肌を改善するためには、日焼け止めは毎日使用しましょう。紫外線のダメージは、肌の奥まで届きます。受けたダメージが原因で、乾燥肌になる可能性があるからです。

日中の外出時には日焼け止めを塗って、日傘や帽子を使うこともおすすめします。紫外線から肌を守ることは、乾燥肌の改善に繋がります。

 

改善ポイント3:内側から乾燥肌をサポートする

乾燥肌を改善するためには、内側からも肌をサポートしましょう。私たちの体は、口から水分を摂取しなければ水分不足となります。体の水分不足は、肌の乾燥に繋がります。

肌を内側からサポートするためにも、普段から「お水」を飲む習慣をつけましょう。体に理想的な水分量を保つには、1日に1.5~2L位の水分摂取が必要といわれています。喉が渇いたら、ジュースやお茶などではなく「お水」を飲んでおきましょう。

 

乾燥肌におすすめの栄養素

乾燥肌を内側からサポートするためには、乾燥対策になる栄養素を摂ることもおすすめです。以下の栄養素を意識して摂ると、乾燥肌の改善に繋がります。

おすすめの栄養素

食材

タンパク質

肉、魚、大豆、卵

ビタミンA

ニンジン、レバー、小松菜、ほうれん草

ビタミンE

豆乳、アボカド、アーモンド、ごま

ビタミンC

イチゴ、キウイ、柑橘類、ブロッコリー

必須脂肪酸

サバ、イワシ、エゴマ油

普段の食生活から、上記の栄養素を意識して食べるようにしてみてください。

 

 

ひどい場合にはすぐに病院へ!

肌の乾燥がひどい場合は、「乾燥性皮膚炎」と呼ばれる皮膚の病気の可能性もあります。肌の水分が不足してくると、皮膚がひび割れしたり、皮がむけたりします。この状態は「乾皮症」と呼ばれています。

乾皮症の状態が長く続いたり、ひどくなるようであれば注意が必要です。自分でケアをしようとせずに、病院に行って医師の診察を受けてください。

 

 

乾燥肌になったら「正しいお手入れ」を

乾燥肌は、正しいお手入れを続けることで改善に繋がることがわかりました。肌は、日頃のスキンケアや生活習慣でコンディションが決まります。内側から肌をサポートすることも意識しながら、美肌のための生活習慣をつけていきましょう。