コラム

2022.01.31

乾燥はなぜ起こる?

お肌の乾燥は、肌機能が弱まったり乱れたりすることが原因で起こります。特に空気が乾燥する秋から冬にかけては、肌の乾燥も進みやすく肌荒れを引き起こしやすい時期です。

この記事では、肌が乾燥する仕組みや乾燥させない方法、内側から「乾燥対策」ができる食材までをまとめています。いつまでも潤いのある滑らかなお肌を育てるためにも、最後までじっくりと読んでみてください。

さっそく、肌が乾燥する仕組みから見ていきましょう。

 

 

肌が乾燥する仕組み

健康なお肌の水分量は、20%〜30%ほどといわれています。つまり、水分量が20%を下回ると「肌がつっぱったり、乾燥している」と感じるようになるのです。

人の肌(皮膚)には、「バリア機能」が存在しています。バリア機能とは、肌内部の潤いを維持したり、外的ダメージから守ったりする機能のこと。このバリア機能が正常に働いていれば、肌内部の水分や脂質が逃げるのを防げます。

バリア機能が弱まって肌が乾燥した場合、放っておくと「シワや皮むけ」などの肌トラブルを引き起こす原因になります。そうならないためにも、肌が乾燥する原因を知っておくことが大切です。次の章で詳しく解説していきます。

 

肌が乾燥する3つの原因

肌が乾燥してしまう原因を3つ紹介します。

  • 加齢でバリア機能が弱まる
  • 環境による水分蒸発
  • 紫外線のダメージ

歳を重ねると、体の機能は弱まっていきます。年々乾燥しやすくなるのは、加齢で肌の機能が弱まっているからかもしれません。

また、外部環境や紫外線も乾燥する原因です。エアコンは、空気中の水分も一緒に吸収してしまうので、空気を乾燥させます。すると肌の水分蒸発もしやすくなり、乾燥してしまいます。紫外線によるダメージは、バリア機能の働きを乱します。紫外線が原因でも、乾燥は引き起こるのです。

では、「肌を乾燥させないため」には、どのような方法を取り入れるべきでしょうか。次の章では、 乾燥させない方法をご紹介していきます。

 

 

肌を乾燥させない方法

「肌が乾燥するな」と感じるときは、すでに肌内部が乾燥している状態です。肌を乾燥させないためには、日頃からの予防ケアが重要。外からだけではなく、体の中からも潤いサポートをするようにしましょう。

肌を乾燥させない予防ケアの方法をご紹介します。

  • 肌のお手入れを習慣づける
  • 生活習慣を見直してみる
  • 乾燥肌をサポートする栄養素を摂る

正しい肌のお手入れや生活習慣で、乾燥予防はできるのです。この記事の最後には、乾燥に良い食べ物もまとめているので参考にしてください。

まずは、乾燥させないための肌のお手入れ方法から詳しく見ていきましょう。

 

肌を乾燥させない方法
【お手入れ】

乾燥させないためには「お手入れを毎日続ける」ことが最も重要です。たった1回のスペシャルケアに満足してしまうよりも、毎日コツコツとスキンケアを続ける方が「潤いのある肌」を維持できるのです。

基本的なお手入れ方法は、洗顔後のスキンケアです。具体的な方法を、次の章でまとめています。

お手入れ方法

乾燥させないために、以下の4つのお手入れ方法を取り入れてください。

  • 顔を洗ったらすぐにスキンケアをする
  • 乳液かクリームを必ず使う
  • 肌を擦らないようにする
  • 外出時には日焼け止めを使う

洗顔後のお肌は潤いの膜も流されているので、乾燥が進みやすいです。素早くスキンケアをして、乳液かクリームまで使うようにしましょう。

肌への摩擦は、バリア機能を破壊することに繋がります。お手入れをするとき、手は優しく動かして摩擦を避けるようにしてください。乾燥の原因になる紫外線ダメージを防ぐためにも、日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。

 

肌を乾燥させない方法
【生活習慣の見直し】

乾燥を引き起こさないために、生活習慣を見直してみましょう。肌や体は普段の生活の「鏡」です。不規則な生活を送っていては、乾燥はもちろん、多くの肌トラブルも出てしまいます。乾燥予防になる「理想的な生活習慣」を見ていきましょう。

理想の生活習慣

以下の3つは、乾燥予防に繋がる理想の生活習慣です。

  • 良質な睡眠をたっぷりととる
  • 湯船のお湯は40°以下にする
  • 紫外線から肌を守る

睡眠は、健やかな体や肌を維持するのに欠かせない「パワーチャージ」の時間です。良質な睡眠がとれるように、寝る前のスマホ操作をやめたり、睡眠時間を確保することは重要なポイントです。

また、熱すぎるお湯は肌に必要な潤い膜まで流してしまい、水分蒸発を進行させます。湯船に浸かるときは37°〜39°程度のお湯にすると良いでしょう。紫外線から肌を守るために、日焼け止めを塗る、日傘を指す、帽子をかぶるなどの習慣をつけることも乾燥予防に繋がります。

 

肌を乾燥させない方法
【乾燥に良い栄養素を摂る】

「乾燥したくない」という人は、スキンケアやスペシャルケアなど「外からのケア」に集中しがちです。ですが、体や肌を作っているのは「口からとっている栄養素」であることを忘れてはいけません。

乾燥肌をサポートする栄養素を摂ることは、「未来の肌」作りに効果的で、乾燥予防に繋がるのです。以下の表は、積極的に摂ることで「乾燥予防」に繋がる栄養素をまとめたものです。

乾燥予防になる栄養素

  • タンパク質
  • ビタミンA
  • ビタミンE
  • ビタミンC
  • 必須脂肪酸
  • コラーゲン
  • ヒアルロン酸

毎日の食事で取り入れることが理想ですが、難しい場合は「サプリメント」などを利用して補うようにしましょう。

次の章では、上記の栄養素が豊富に含まれている「乾燥に良い食べ物」をご紹介していきます。

 

 

毎日食べたい!乾燥に良い食べ物

乾燥に良い食べ物をご紹介します。以下の表は、乾燥予防に繋がる「栄養素と食材」をまとめたものです。

おすすめの栄養素

食材

タンパク質

肉、魚、大豆、卵

ビタミンA

ニンジン、レバー、小松菜、ほうれん草

ビタミンE

豆乳、アボカド、アーモンド、ごま

ビタミンC

イチゴ、キウイ、柑橘類、ブロッコリー

必須脂肪酸

サバ、イワシ、エゴマ油

コラーゲン

鶏の皮、手羽先、軟骨、豚バラ肉

ヒアルロン酸

オクラ、納豆、とろろ

普段の食生活から、上記の食材を意識して摂るのがおすすめです。表中の食材を全て摂るのではなく、1日に数個、毎日の食卓に並べるようにしてみてください。

楽しみながらできる「乾燥対策」であれば続きます。食を楽しみながら、内側からのケアを続けてみましょう。

 

お水をたくさん飲むことも「乾燥予防」になる

乾燥予防に繋がる内側からのケアとして、「お水をたくさん飲む」のもおすすめです。体が水分不足になると、肌も乾燥するといわれています。お水をたくさん飲んで体の水分補給をすることは、結果的に肌の乾燥を防ぐことにも繋がるのです。

理想的な水分量を維持するためには、1日に1.5~2L位の水分摂取が必要といわれています。1日数回に分けて、飲むようにしてみましょう。

 

 

潤いのある「美肌」を育てよう

肌の乾燥は、肌の「バリア機能」が弱まったり、外部環境が原因で引き起こることがわかりました。

毎日コツコツとスキンケアを続けることで、肌は潤っていきます。体の外からだけではなく、内側からも乾燥対策を意識して、健康的な生活を送っていきましょう。

潤いのある肌は、誰からみても「美しく健康的」に見えるものです。潤いのある「美肌」を育てるために、自分の取り入れやすい方法から試してみてください。